TMK マナビノバ#2
終業後の管理されていない自己研鑽の場「マナビノバ」。
テーマのイラストは、知り合いの妹さんが描いてくれたものだ。私は絵心がないため、本当に素晴らしい才能だなと羨ましく思う。ちなみに、私のアイコンも妹さん作で、私のお気に入りである。
さて今回2回目となるマナビノバだが、コロナウィルスに対して責任感のある行動をすると管理人側で決めて、集合することは諦めた。
しかしながら継続が大事な時期であるため、私が話そうと思っていたことをGoproで動画にして、Youtubeへアップして配信することにした。
この歳でYoutuberになるとは思っていなかったが、実際に撮影をしてみると難しい。しかも、欲が出てきて、撮り直ししたりして撮影に時間がかかる。アップロードも動画だと当然だけどデータ容量が大きく時間がかかる、 しかも、15分以上は、アカウント確認ができないとアップロードできないらしく、それを理解するのにも時間を要した。
今回、動画配信した内容は、心理学の話。行動医学の熊野先生の講義は、生きるスキルを教えてもらっているようで面白かった。
心理学の話
人間の心を目に見える行動に置き換えて、心的プロセスを観察しているのが心理学。その行動とは、生活体と環境の相互作用で生じる。全ての行動を自分の意思で決めているようだが、実際は、環境から多くの刺激を受けている。すなわち従属変数として与えられ自分でコントロールできる範囲は狭い。
心を目に見える行動に置き換える手法として内観法がある。自分の心を自分で観察して心の状態を調べる、これが内観法である。
内観法には、言葉が使われる。
言葉。
発言は、客観的事実だが、その内容はそのまま事実とは言えない。嘘、本当のことを言えない、伝えたいことを表現できない場合もある。
言葉には、「象徴性」がある。例えばビールと頭の中で言ってみるとビールが映像として出てくる、味や匂いも出てくる、そんなバーチャル(象徴性)な世界を人間は作り出すことができる。それゆえ、本当に自分が経験したことのようにも思ってしまう。
このように、発声を伴わない自分自身の中で使われる言葉を内言(発声は外言)という。これは、自分自身の「思考の道具」である。
心理学では、認知も行動(言語行動)とみなす。
認知行動療法
人間の行動には、「認知的な活動」が介在していることを重視した理論。
療法ではあるが、自分の考え方のクセを知り、それにどう対処すれば良いのか、それは、皆生きるスキルとして持っておいた方が良い。
ある出来事があったとして、その出来事をどのように受け止めるか(認知)。その受け止め方で、後の行動が変わる。
そのため、自分の「認知機能」を変えれば良い。
認知には、メタ認知と呼ばれるものがある。自分の認知を認知することで、日常生活の中で常に生じては消える「通常の認知」とは異なり、それらをコントロールしたり、モニタリングしたりする、それがメタ認知である。
何か出来事が発生した時に、自動的に浮かぶ考えやイメージ。自動思考と呼ばれるもの。これらは、繰り返し学習され習慣になっている。自分の考え方のクセだ。
認知機能を変えるとは、浮かんでくるものは、そのままに、それとの関係を変える。変えるためには、何が自分の中に出て来ているのかをきちんと把握することが重要。どう把握するのか、前述した通りである。
では、どのように関係を変えるのか、ポイントとしては、考え方が誤っていたではなく、考え方の幅を広げることである。
タバコをやめるとき、ある本を読んでタバコをやめた。タバコを吸う、落ち着く。本当に落ち着くのか、なんで落ち着くのか、とその本は、問うてきた。まさに、認知の機能を変えることをしていたのだと思う。
何か失敗をする、自分はダメな人間だと自動思考が降りてくる。いつもなら、くよくよいつまでも考えてしまう。そうではなく、そんなことを思っている自分を自分で把握して、客観視する。そうすると、ちっぽけな失敗だ、失敗するような手順が悪いとか、考え方の幅を広げることができる。
メタ認知
今回、私が使えたかったこと。生きるスキルとして使って欲しい。
今回の内容は、誰しもが自分の中にぼんやり持っているもののような気がする。私もそうだった。綺麗に整理された形で理解をするとスッキリする。
「自動思考」とか、自分の中に今まで名前がなくぼんやりと感じていたことに、名前がつくと、スッキリする。勉強って大事だ。
マナビノバは、知の探索の場である。今の環境では出会わないであろう遠い知を探索する。私は、こんな全然違う分野からの話を続けていこうと考えている。
以上で、マナビノバ#2の活動報告とします。