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乾杯するためにトレイルを走れ! 「 Get Fat Race」レースレポート

レポーターのしんしんさんが、大阪で開催されたユニークなトレイルランイベントの様子をお伝えします。

写真・文=しんしん


Get Fat Raceとは

Get Fat Raceは、フィニッシュ地点で参加者全員で乾杯することを目的にしたユニークなトレイルランニングイベントです。スタートは、ウェーブスタート形式を採用しています。

大阪で知られるトレイル名所「ブドウ坂」を中心に、以下の人気レースやイベントのコースをつなぎ合わせた約43kmのルートが設定されています。
• Bambi100
• 暗峠バトル
• くろんど輪舞曲
• ビッグロックトレイル

スタート地点はJR高井田駅、フィニッシュ地点はJR藤坂駅で、参加者は楽しみながら走り、最後に乾杯で締めくくるという和気あいあいとした雰囲気のレースです。

草レースならではの「まさか」が待っていた

レースはウェーブスタートなので、私は1人でカウントダウンし、スタートを切りました。

ブドウ坂を越え、最初の山をクリアした後、気づけば街中にいました。
そう、道迷い(ロスト)してしまったのです。動揺しましたが、ファミリーマートのクリスピーチキンとコーヒーで気持ちを立て直し、再び山へ向かうことを決意。

ところが、次に現れたのはケーブルカーの駅。悩む間もなく「前回は電車で完走した人もいたし!」と乗車を決行。ここで時間を大きくロスしましたが、他のランナーに抜かれていないことに気を良くし、先を急ぎました。

暗峠ではrallyfarmstandで20分ほど立ち話。後続のランナーが追いついてこないことに少し余裕を感じつつ進みますが、ふとFacebookを確認すると、全ランナーが私より先行していることが判明! ここからは必死にペースを上げました。ゴール条件である15~16時までに藤坂のローソンへ到着するため、時間との戦いが始まりました。

残り時間2時間、必要な所要時間は4時間(絶望的・・・)。ここで苦渋の決断をし、コースを一部ショートカット。さらに、ルール内で認められた「テレホン」を使いオーガナイザーに連絡し、電車でゴールへ向かうことを報告しました。そして、「トレイン」戦法を実行。私市から京阪電車、さらにJRに乗り換えましたが、痛恨のミスでゴール駅を通り過ぎてしまい、慌てて折り返し電車に乗車。

終わりよければ、最高の1日なのです

なんとかゴールに到着すると、既に全ランナーが揃っており、私には「道迷い過ぎ賞(通称dri賞)」が授与されました。

その後、軽い打ち上げを経て、京橋での本打ち上げへ。この日一番の乾杯が待っていました。

迷いに迷い、電車も使いながらも、最後まで「楽しむ」精神を貫いたGet Fat Race。ユニークなルールと温かい雰囲気に包まれた最高の一日でした。

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