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【50歳、やるなら今でしょ!】疲労骨折でレースは断念。FTR応援レポート

50歳になったことをきっかけに「自分のやりたいことを思いっきり楽しみたい!」と思い、トレイルレースやその他、やってみたかったことにチャレンジしているヒロコさん。ハセツネを完走し、次は100kmのトレイルレース完走を目指していましたが、なんと骨折していることが発覚しました。
やりたいことが、そのまますんなりできないことがあるのも人生ですね。


写真・文=鈴木比呂子

骨折してました・・・

ハセツネ終わって、「次はFTR!」と思っていたのですが、なんか恥骨の辺りが痛い・・・。

MRIを撮った結果、医師から告げられたのは「両側恥骨骨折」!
画像を見ると、恥骨の両側に真っ白く線が入っていて、骨が折れていることがわかった。疲労骨折です。


「しっかり折れてますねー、無理して走れなくはないですが、この機会にケガした原因となってる体の原因を改善することに取り組んでは?」と言われ、FTRの出場は見送ることに。

FTRの出場は断念。先輩を応援しよう!

レースは出られなくなりましたが、100キロに出る先輩の応援に行ってきました。この方は、ハセツネでサポートしてくださった消防の先輩で、100キロにエントリーして、目標は30時間切り。

当直明け、車を走らせ、35キロ地点のエイドステーション・名栗河川広場へ。ハセツネでは、途中1箇所の給水しかなかったから、ここのエイドステーションの食べ物の充実ぶりは目を見張るものがあった。
「出てたらこれ、全種類制覇くらいの勢いで食べてたのにな〜」と横目で見つつ、先輩を待つ。

足取りも軽く入ってきた先輩。タイムは昨年とだいたい同じくらい。
「いい感じですね」と声をかけると、
「そうだね、これから区間、区間で少しずつ詰めていけばいけるかな」
と調子よさそうな感じ。
びっしょり濡れていて、聞けば正丸駅辺りで結構雨に降られたとのこと。痛みは特になく、エイドのシチューとサンドイッチを食べ、グータッチして、エイドを出ていった。これからあと65キロ! わたしには未知の世界。このレースは、ポールも使っちゃダメだしな〜。

翌日は、前日のどんよりした天気とは打って変わって青空が広がり、暑いくらい。「うーん、これは結構大変かも」。

トレイルサーチで見た途中経過時間も、昨年のタイムより少し時間かかっているので、「フィニッシュは昨年のタイムプラス10分くらい?」と予想しながらゴール地点の羊山公園へ車を走らせる。
「紅葉がきれいだな」なんて思いながら運転して、選手じゃないので、呑気なもんです。

達成感に満ちた先輩が羨ましい

わたしの予想を見事に裏切り、先輩は昨年より20分近くタイムを縮めてフィニッシュ! 目標の30時間切りはならなかったけど、ベストタイムを更新できてほっとした感じだった。

完走者がもらえる木のメダルは味わいがあり、
「いいですねー」と言うと、
「そうだね、こういうのならちょっと飾りたくなるね」と、先輩。

それにしても、「昨年より遅いタイムで来ていたのに、20分近くタイムを縮めるなんて、すごいですね!」と言うと、「いや〜、最後がんばったよ!」と先輩。
聞けば、周りのランナーさんが、「これなら29時間台、まだいけますよ」と話してたらしく、「それならがんばるか!」と気合が入ったそう。しかし、コースロストしてしまったことで、30時間切りが達成できず、悔しそうだった。

先輩は、「きつい、苦しい」と言いながら、それを話す表情はなんか楽しそうで、これは走った人にしかわからない気持ちなんだろうなと思い、羨ましかった。


帰り道、車で正丸駅、長念寺などFTRのコース地点となるところも通り、改めて100キロの長さを実感した。

わたしはハセツネの帰り先輩の運転してる横で爆睡ちゃいましたが、先輩は元気にいろいろお話ししてくださり、とても100キロ走った後とは思えない元気ぶりだった。

先輩の走りに刺激を受けたわたしは、疲労骨折をしっかり治して、フォームも改善して、2月の大阪マラソンで復活できるよう、がんばります!

【Trail Story レポーター】

鈴木比呂子(すずき・ひろこ)
1974年生まれ、50歳。消防吏員。女子美術大学卒。在学中はワンダーフォーゲル部に所属。卒業し、ライフガードのバイトを通じて消防の道へ。一男ニ女の母。100マイル完走目指し、日々走ってます。

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