定時制高校出身者は教育を語ってはいけないのか?

たいへん、お久しぶりです。

私は田崎健太さんがハチミツ二郎さんにインタビューしていた記事を見て、個人的に気なる発言を見つけました。

ぼくのところには流石にコメンテーターの依頼はなかったですけれど、教育を語ってくれという話は何回かありました。全て断りました。定時制(高校)特集ならばいいです。俺なんて二十歳まで高校通っていたのに、なんで教育を語れるんだって。一夫多妻制だ、みたいなことを堂々と言える人が並んでいるならばいいですけれど、そうじゃないじゃないですか

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/73578?page=2 現代ビジネス 「芸人一本の時代は終わった」会社員になったハチミツ二郎が見る未来 2020.06.28 2ページ目)


私は考えたことがなかったです。

「定時制高校出身者が教育を語れない」

ということを。

私はこのnoteの中で定時制高校を卒業していることは書きました。(私は4年制の夜間の定時制高校です。ハチミツ二郎さんはどんな形式の定時制高校かはわかりません。)
私の学歴は厳密にいうと、大学の夜間を中退していますが、こういうことは考えたこともなかったです。

この記事はお笑い芸人がワイドショーのコメンテーターをやることについて語っているわけですが、私はそのことについては、「お笑いとは遠いところにある」と思っているので、あまりやってほしくないけど、仕事の依頼が来て、それに答えているだけなので、本人の勝手かな、とも思っています。
なので、今回はお笑いの話ではなく、「定時制高校出身者は教育のことを語ってはいけないのか?」について、気になってので、考えていきたいと思います。

結論からいうと、こちらのほうも「本人の勝手」でいいのではないか、と思います。
私自身、教員免許を取りたくて大学を目指した過去がありますが、ことさらに、「教育がー」とかは考えたことがありません。
教育を語りたいと思ったことはありません。

教育といっても、「勉強の面での教育」と「人間教育や道徳の面での教育」、あるいはどちらとも、と、3パターンあるように思います。
勉強については進学にエネルギーを費やし、合格で気が抜けたという経験がある私が語ることはありません。
人間教育や道徳についても、人を指導するほどの立派な人間ではありませんし、どちらともといっても、難しいですね。

ただただ、ハチミツ二郎さんの「二十歳まで高校に通っていたのに、なんで教育が語れるんだ」という発想は私にはなかったということですね。
私があまりにも厚顔無恥だというのもあるのかもしれませんが…。
中には知らんぷりして教育のことを語って、逃げる、「語り逃げ」をしてそうな人もいるような気がしますし、それを別にことさら、責める気にもなりません。
ただ、同じ定時制高校出身として思うのは、全日制高校出身者とは見た景色や肌感覚が違うな、と思うことは多いですね。
いわゆる、「普通」が分からないという感じです。
何をもって、普通なのか、よくわからないです。
そういう意味では教育のことは語りにくいと思いますね。

最後に、関係ないことですが、今回のハチミツ二郎さんのインタビューを読んで思ったのは、アメトーークの「定時制高校芸人」にはオファーされていなかったのかな、ということです。
オファーはあったけど、断った、ということではないと。
定時制高校出身者の中には定時制高校出身であることをあまり言いたくない人もいると思うので、それは仕方ないと思うし、断ることで「定時制のことがそんなに恥ずかしいのか」と責める気は毛頭ないです。
ただ、ハチミツ二郎さんは定時出身は隠していない人なのだな、と思いました。

(題名にミスがありましたので、修正しました。2020年7月7日午前8時21分ごろ)

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