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私の靴の作り方

使用する革はアウトレット、底材も他社在庫の中から選び、加工してもらいます。アウトレットといってもほとんどが過剰発注やロット(最低注文数)で残ってしまったものです。
良いものが多い!

次にお客さまの希望デザインや、お悩みを聞いてラフにイメージを描きます。(!ラフに描いたんです!画力がないわけではないんです!!!。。。)

↑ こちらのオーダーは、

「ロックやけど大人で、夏木マリみたいに本気でおしゃれな人ほど行きすぎていない感じ。でも、ちゃんとした感じ」


を基に提案したサイドゴアブーツ。
筋膜症でかかとが痛くなりやすく、スニーカー以外の靴は、

1.安い
2.ゆったりしてる
3.ペタンコ

を基準に選ぶそうです。

私は、サイズを測ってオリジナルの型を取って何度も履いてもらい、調整を繰り返して作る。
というやり方はしていません。

普段どこで靴を買っていますか?
サイズは何センチですか?
どこが痛くなりやすいですか?
などをお聞きして進めていきます。

”きちんとした大人”
という希望があったので、サイドゴアでも上品さのあるデザインにしました。(本番のミシンは、大ベテランの職人さんに依頼します。(´艸`))

見ためタイトだけど、柔らかい。
今回重視するのは、

見ためのきちっと感
お客さまが感じる快適さ
ロックテイスト

です。

わぁ☆歩きやすそうな靴☆♪☆☆

には絶対見えない、歩きやすい靴。です。

初めてのお客様は、クラウドファンディングでご連絡を下さったお客様でした。
購入までに、20件近くメールのやりとりをしました。

「足幅が狭く、オーダーで計測し、何足も作ったけれど、どれも結局半日歩けず、最後のオーダー先で、合う靴はないと言われたんです。」
と、見ず知らずの私に沢山の悩みを打ち明けてくれました。

対面じゃないからこそ話せることがあるし、購入される方は靴に携わっている方ではない。
専門的な知識を持つ人に無理と言われたなら、とにかく希望や不調をしっかりと聞き取って、形にしよう。と思いました。

「これを最後の靴にします」

オーダーだから聞けた言葉。

量産だから出来ること、オーダーだから出来ること、逆も然り。

私にしか出来ないこと。なんて見つけるの相当難しいけど、出会えた方には全力で喜んでもらえるように。
ゆくゆくは軌道に乗って、今助けてくれている周りの人たちにお返しが出来るように。
欲深い。

明日も良い日になりますように。
おやすみなさい♪

インスタのぞいてください( ´艸`)
 https://www.instagram.com/tradizione11/

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