実際にインジケーターを使ってみようここまでで、EMA、TTM Squeeze、MACD、RSIについて説明してきました。これからは、これらをどのように使って収益を上げるかを解説していきます。 この記事に記載している内容は、私が日々のトレードで実践しているものです。これらのシンプルなインジケーターをうまく組み合わせることで、高精度のトレードが可能になります。すべては「Follow the Money!」戦略に基づいています。 この記事を最後まで読んでいただいた方には、私が使
テクニカルトレーディングはなぜ儲かるのか?どんなビジネスでも利益を上げるためには、そのビジネスがどのように利益を生むかを理解する必要があります。テクニカルトレーディングも同様です。結局のところ、「安く買って高く売る」というシンプルな原則に基づいていますが、その本質は「市場の流れに乗る」ことにあります。 市場は、多くの市場参加者の「総意」によって動きます。つまり、誰かが強引に動かしているわけではなく、総意によって価格が上下しています。この流れをいち早く見極め、便乗することで利
RSIとは?RSI(相対力指数)は、トレンドの強さや買われ過ぎ・売られ過ぎの状態を把握するためのインジケーターです。簡単に言えば、RSIを使うことで「価格が上がりすぎているか下がりすぎているか」を確認でき、売買のタイミングをサポートしてくれます。株式、FX、ビットコインなど、さまざまな市場で使用され、多くのトレーダーに支持されている基本的な指標です。 RSIの計算方法 RSIは、一定期間内の「上昇幅」と「下落幅」を比べて計算されます。通常は14期間を基準とすることが多いで
MACDとはMACDは、古くから使われ続けている基本的な指標で、ほとんどのトレーディングの書籍で取り上げられています。以前に紹介したTTMは比較的新しい指標ですが、MACDはトレードの基礎ともいえる存在です。 MACD(移動平均収束拡散法)は、2本の異なる期間の移動平均線を利用して価格のトレンドや転換点を捉える指標です。具体的には、短期移動平均(通常12期間)と長期移動平均(通常26期間)の差を「MACDライン」として表示し、このMACDラインの9期間の単純移動平均を「シグ
TTMスクイーズこれはJohn Carterという人が考案した指標です。この指標を知ったとき、本当に目から鱗が落ちました。 皆さん、チャートを見ていて、突然価格が跳ね上がったり、急落したりするのを経験したことがありますよね。当然、ニュースが出れば大きく動くことがありますが、それ以外にも、何の前触れもなく、急に価格が上がり始めたり、下がり始めたりすることがよくあります。 この動きが事前にわかればどれだけ良いかと思ったことがあるのではないでしょうか。 この指標は、そういった
さあ、ここからが本編です指標 - インディケーターはチャートの翻訳者テクニカルトレーディングの基本はチャート分析です。以前、「チャートはすべてを知っている」と述べましたが、実際にチャートを読むにはインディケーター(指標)が不可欠です。チャートは市場の動きを語っていますが、そのままではすべてを理解するのは難しい。そこで、さまざまなインディケーターを使ってチャートが伝えるメッセージを翻訳していきます。 ここでは、私が実際に使っているインディケーターとその設定パラメータを紹介しま
デイトレーディングを支えるハードウェアの選び方コンピューター 最近のラップトップは非常に高性能なので、デイトレーディングにおいても十分に対応可能です。ただし、ブローカーのプラットフォームを2つ以上同時に動かす場合、かなりのメモリとCPU処理能力が必要になります。さらに、チャート表示にはグラフィックボードの性能が重要です。 残念ながら、ラップトップに後付けでグラフィックボードを増設するのは難しいため、購入時にできればゲーム用のラップトップを選ぶことをおすすめします。ゲーム用
ブローカーの選び方とセットアップ ここまで読んでいただき、少しでもデイトレーディングやテクニカルトレーディングに興味を持っていただけたでしょうか? では、ここからは実践編に入っていきます。 ブローカーに口座を開設しましょう 私は米国株を取引しているので、現在3つのブローカーに口座を持っています。Interactive Brokers、TD Ameritrade(現在はCharles Schwabに統合されました)、E*TRADEの3つです。それぞれの特徴についてご説明
デイトレーディング、スイングトレード、そして投資 投資には大きく分けてこの3つのスタイルがあります。私は徹底してデイトレーディングにこだわっていますが、それぞれのやり方にメリットとデメリットがあります。 投資投資とは、長期的に保有して利益を上げる手法です。例えば、「10年前にアップルを10万円で買っておけば…」や「5年前にテスラを買っておけば…」といった話はよく耳にします。振り返ってみれば確かにそうですが、その当時にそれを予測できた人がどれだけいたでしょうか?少なくとも、
ファンダメンタルズに基づく取引金融商品の取引手法には、大きく分けてファンダメンまあタルズに基づく取引とテクニカルに基づく取引の2つがりす。 ファンダメンタル手法は、企業の状況を分析し、その企業の将来の価値やビジネスからのキャッシュフローを綿密に分析したうえで、割安に取引されている企業を買い、割高に取引されている企業を売る(空売り)手法です。投資銀行や大手機関投資家は、リサーチ部門を抱えており、多くのリサーチャーが日々企業分析を行っています。また、市場全体のマクロ的な動向を分
どの市場で戦うのがいいでしょうか? 流動性のある市場が一番デイトレーディングを行っている方の中で、一番多いのはFXトレーダーではないでしょうか。その次に日本株を扱う方が多いかもしれません。デイトレーディングに最適な市場は、「流動性」が高い市場です。流動性とは、その市場でどれだけの資金が動いていて、どれだけの市場参加者がいるかを指します。 では、なぜ流動性が高い市場が良いのでしょうか?それは単純に、売買のコストが安く、購入したいときにすぐ購入でき、売却したいときにすぐ売却で
自己紹介皆さんは、トレーディングというと、才能のある人が高級マンションに住んで、ランボルギーニに乗りながらノートPCでささっと何千万も瞬時に稼ぐ、そんなイメージを持っているかもしれません。でも、実際のトレーディングは意外と地味で、地道な勉強がその基礎になっています。確かに、これで何百億と稼ぐ方もいらっしゃいますが、私はトレーディングを安定した収益をこつこつと得られる仕事だと考えています。 私は、25年近く日本とアメリカで、俗にヘッジファンドと呼ばれる資産運用会社を経営してき
何分のチャートで見るべきか? 何分、何時間のチャートを見るべきか、迷う方も多いでしょう。1分足、5分足、10分足...さまざまな時間軸でチャートは表示できますが、どの時間軸が最適なのでしょうか? トレードを始めたばかりの頃、私は「1分足を見ないと動きがわからない」と思い込んでいました。1分足を見ないと不安に感じることもありました。しかし、1分足だけに頼っていては、まず利益を出すことは難しいです。理由は、1分足のチャートにはノイズが多く、チャートが本当に伝えたい情報が埋もれ