現実と 理想と。
理想や夢を語るのが苦手だ。
地に足をつけて 現実と そこから手の届く範囲でしか 夢を描けない。
アフリカに行くのも 新しいコミュニティに所属するのも 旅に出るのも 何も怖くなく 挑戦と呼ぶにはあまりにも私にとっては簡単である。
ただ 一番苦手なのは 夢や理想を語ることだ。とんでもない夢を描いて 行動し続けている人や 幸せそうな人を見ると 誰に聞かれるわけでもないのに とめどなく言い訳が溢れてくる。
「あの人は 元々すごいポテンシャルを持っているのだから」「今の現状から考えて難しいだろう」「人より劣ってるんだから 地頭が悪いんだから 今の目の前のことを人の数倍頑張らなくてどうするのだ。それができたら発言する権利があるのだ」
そうして 現実を見つめているふりをして 挑戦して 失敗するのが怖いのだ。
その結果 現実と 少し頑張ったら手の届く範囲での夢しか描けない。
自身の最大の敵が 自らとなることで それ以上誰にも傷つけられないのだ。
そうやって守ってきた。
そうすると自分のことは守れるが その思考が いずれ現実となり 下っ端精神と 劣等感と 怒りが 出しゃばり 自分の意見も出てこなくなり 願っていたはずの景色が実現しても 永遠に渇き続ける。
でもそれが同時に 心地よくなってしまう。ダメだった時 うまくいかなかったとき「そうだよね。ほら だから自分はだめじゃないか。だからいつまでも 驕らず 誰よりも頑張れよ。」と真っ先に自らに刃を突き立てることで 安心するのだ。
なんとも ばからしい。
ただ そんな時尊敬する友人から 「思考は現実を創る」のだといわれた。
「そんなことは分かっているよ」と 反射的に思ってしまったが、本当の意味では理解できておらず 体現もできていない。自分で今までかみ砕いてきた分 解釈が固定化され そこから変えるのが怖くて ついつい 素直になれなかった。
けど その友人は通常では耐えられないくらいの経験や 色んなものを背負って 今ここまで 小さな幸せを見つけながら 抱きしめながら生きている。ずっと羨ましかった。そんな人で在りたいと思った。
けどそんなことは単純で 周りにはそんな凄く素敵な人たちが沢山いるから,
そんな人たちに憧れてるなら 自分もそうなればいいのだ。
大きな夢を描くのはどうしても苦手だから 私らしく 地に足をつけながら 一歩先の 少し笑っちゃうくらいの バカらしい夢を描いてみようと思う。
そうして自らが 自らの最大の味方で在ろうと思う。