リリィ
野良犬が月に向かって吠えている。
まだ何も始まった訳じゃない。
黒猫のリリィが鳴いている。
まだ何も終わってすらいない。
ハイエナが肉を喰らっても、
誰かが死んで電車が止まっても、
この世界に何ら変化は起きない。
もちろんこんなところに文字を並べただけで、
数人の記憶にも残らないのは重々承知だが、
何となく文字を並べるのが好きだ。
年始から不幸なニュースが続いているが、
それでも変わらないこの世界が嫌いだ。
不幸なニュースが続いても、
変わらない景色が好きだ。
この間あったことも無い誰かと話してたよ。
「ただ自然の中にいるだけでいいんだ」って。
ほっといても時間は進むし、
心の中の不安や悩みだってそのうち消える。
どれだけつっかえて、両手両足誰かに掴まれても、選択肢は0にはならない。
不安に駆られて逃げ場がなくなったら、
自然の中に帰ってみるんだよ。
分岐だらけの交差点にたったみたいになるんだ。
俺たちはどこへだって行ける。
Sky is the limit.
「可能性は無限大だ」
って意味なんだけど、その言葉が大好きで、
床に伏して息途絶えるその瞬間まで、きっと何か残せるチャンスはあるんだろう。
自分の使命についてよく考える。
なんの為に生まれ落ちたのかって。
まだ答えにはたどり着いてないけど、自分がどこまで行けるのか未知なほうが面白い。
人なんかみんな信じなくたっていいんだよ。
信じられる人や物だけ信じてればいい。
辛い時は逃げればいいんだよ。
みんな常に誰かを必要としてる。
ドーナツになんで穴が空いてるのか。
そんなことだけ考えてればいい。
楽観的でいいんだ。
その方が楽に動ける。
その方が、可能性を感じる。
とりあえず今日はゆっくり休もう。
少々頑張りすぎたみたいだ。
また、天気が良い日に。