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スキーでリスキリング
10年ぶりにスキーをしました。
きっと身体が覚えてる、と楽観的に構えてたのですが、スポーツにおいて10年の歳月を舐めてはいけない。
アレ?コンナハズデハナカッタハズ
のオンパレードを味わうことになりました。
滑った瞬間、腰の可動域が十年前よりせますぎと気づく
転んでも立ち上がれない。とにかく立ち上がれなくて、わたしは生まれたての子鹿
後ろに身体の重心が傾き、バランス崩す
ゆえに弱ってる足腰に負荷がかかる。余計に疲れる、転ぶ、子鹿になる、の負のループ
午後は滑りたくないなぁ、早く温泉行きたいなぁ、と萎える子鹿
あぁ、これは老いのはじまりを味わうプログラムか。
こうして人間ってのは、できないことが増えていく。なのに過去の栄光にしがみつき、若かりし頃とのギャップに気づかないふりして老害を撒き散らしていくんだ、とリフトに乗りながら内省する子鹿。
老いてるのかお子ちゃまなのか、ちょっとわからない。
だけど、年を重ねることにもメリットがあって、それは智慧と度胸がつくってことだ。起きてる現象の真因を掴み、打ち手を考えるのは、若い頃にはできなかった。
子鹿になったら、すかさずスキー板を脱いではめ直す。ここに恥じらいは無用。
後ろに重心が傾くのは、登山の下りの身体の使い方が染み付いてるからか。前傾姿勢になるようスキー靴の脛にあたるよう膝を曲げる
友人の教えにしたがい、前傾姿勢になるためターンするときに膝を当ててみる
そしたら前傾姿勢を思い出すのみならず、スキー板を揃えてターンする感覚がつかめるようになる
あれ、これは。
これってまさしく、巷でバズってるアンラーニングとリスキリングじゃないですか?
わたしの場合は、登山時の身体の使い方をいったん除けといて、滑るために前傾の身体の使い方をリスキリングする。新しいことを学ぶのに何が阻害要因になってて、何を学べば習得できるのか。
本来の言葉の使い方だと、企業側が要件定義するけど、自分で設定した感じ。
そしてアンラーニング&リスキリングの前には、マインドセットが必要なのよ。
まったり温泉につかりたいモードだった子鹿は、「午後も2、3本すべりますか」という友人の声に、「確かにここでひるんだら、転んで立ち上がれなかった記憶しか残らないな」と奮い立たせる。
ここでも謎に発揮される「やりぬく力」よ。
(自分の強み再発見)
あとあと、一緒に付き合ってくれる仲間の存在もとっても重要!
「リスキリング」って仰々しい概念のようだけど、案外ささいな日常でもフツーにやってることだよなぁって思った出来事でした。