コンテンツ月記(令和2年、文月)
今月は、自分で漫画を描くのの参考にするという名目でごりごり漫画を読んでいるよ!!月の前半なのに、既にもりもりだよ!それでは、いってみよー。
読んだもの、観たものをすぐ忘れちゃうので、ちょっぴりのメモで記録します。全部さらえたもの&覚えているものだけ…。随時更新。漫画でWeb、ってなってるのは、何巻分かわからないやつです。それ以外の括弧内の数字は、読んだ巻数。
==評価基準(特に記載したいときだけ)==
\(^o^)/ 乾杯。愛。最高の毒なり薬。
φ(..) 特別賞(今後思い出すだろうシーン有等)
==ココカラ==
漫画
■ちはやふる(1~3)\(^o^)/
あまりにもよかったのであらすじを恋人に話したら、恋人があらすじを聞くだけで泣いた笑。競技かるたそのものの面白さに素晴らしい人間ドラマが折り重なって、どうしようもなく感動した。小学生のとき読んでたら、たぶん競技かるた始めてたと思うね、こりゃ…。
特に、脇役の机くんがよくて…涙。
ホルンが全然うまくならなかった学生時代の話を書いたエッセイでも触れたんだけど、一番つらいのって「自分に才能がないこと」そのものより、「自分には才能がないんだからしょうがないよ」って自分に言い聞かせて、撤退するときの情けなさじゃない?押しつぶされそうになる。
机くんは、クラスの中で居場所がなくてひたすら勉強ばっかりしてた男の子(常に机にかじりついてるので「机くん」って呼ばれてる)。ひょんなことから競技かるたの部活に入るんだけど、他の初心者の部員が1勝をあげるところを見て、やっぱり自分はダメだ、どうせ数合わせのために勧誘されたんだ、帰る、って、試合を放棄しそうになるんだよね。
このときの机くんの気持ち、痛いほどわかって。
自分をかわいそうだと思うのって、簡単だし、快感なんだよね。
そして、始めなければ、深入りしなければ、「もしかしたら自分はできる人間かもしれない」って、ずっと希望を持ち続けられる。
でも机くんは、自分に向き合う方を選ぶんだよ…!
最近読んだこのツイートも、ちはやふるのテーマに通じるものがあると思うんだよね。
自分を信じ続けられるって、かなり大きい才能だよね。
■青に、ふれる。(分冊版で3話まで)φ(..)
生まれつき顔に青あざがある少女・瑠璃子と、相貌失認症(※)の高校教師・神田との交流を描く漫画。
(※)相貌失認とは:
脳障害による失認の一種で、特に「顔を見てもその表情の識別が出来ず、誰の顔か解らず、もって個人の識別が出来なくなる症状」を指す。(Wikipedia より引用)
瑠璃子の青あざを、「青く光って見える」と表現する神田。
自分が欠点だと思ってるところとかコンプレックスとかって、誰とかかわるかで自分の中での捉え方も全然変わる。これは、どんな人にも言えることだと思うし、恋…のみならず、人間関係がうまくいかないなーと思う人はみんな見直すべきポイントだと思う。欠点を欠点たらしめてるのはやっぱり環境だね。
『夢をかなえるゾウ』の水野さんとの対談もすごく面白かったです。
(いつまでのキャンペーンかわかんないんだけど、LINE漫画で分冊版がいくつか無料で読めます!)
『顔ニモ負ケズ』もはっとこ。
■ダブル(何巻分かわかんないや…17話まで)
よかったー。絵も話もとてもいい!!
無名の天才役者・宝田多家良と、その才能に焦がれ彼を支える役者仲間の鴨島友仁。ふたりでひとつの俳優が「世界一の役者」を目指す!(ヒーローズ公式サイトより引用)
『左ききのエレン』でも描かれてるんだけど、人を照らす才能がある、月みたいな人っているよね。友仁はそういう人で。でも、そういう人が、自分が光ることを諦めるのは難しいよね…。諦めないでもがくところもまた人間の美しさで悲しさだと思う。読んでいてとても苦しくなる作品。
多家良は、友仁がいたから演劇を始められて、歩き続けてこられたんだけど。彼がいなくなったらどうなってしまうんだろう?破滅に向かっていく気しかしない。全体的にずっと暗いムードが漂っている。昔の演劇も観たくなった。
一部公開終わっちゃったけど、まだ無料で読める話もあるのでぜひぜひヒーローズの公式サイトから読んでほしい~絵の説得力~
■素敵な彼氏(3-4)\(^o^)/
あーーーーん少女漫画さいこーーーーー
…と、脳がとろけ散ってしまうほどときめく漫画です。10代のときの恋を思い出したい人はみんな読もう!
なにがいいって、主人公のののかもその思い人の直也もかわいいし優しいし真っすぐなんだよねーーー!!!応援しちゃうよねーーー
そして二人は!!対話する人たちなんだ!!!
自分の思い込みに囚われて相手を疑いそうになるのを、それじゃだめだ、本人に聞いてみなくちゃ、って振り返れる人たちなんだ!
これは、何歳になってもできない人は多いと思う。
ちなみに私は、マンガアプリのMeeで読んでいるよ!
■彼氏彼女の事情(5-6)\(^o^)/
少女漫画マイブームの火付け役(?)、あー引き続き面白い!群像劇の最高峰だと思う。
幼少期の虐待の傷を背負っている有馬、今でも一族では肩身の狭い思いをしている有馬、彼が闇落ちしそうになっちゃうところをやわらかく包み込む雪野。すごく愛だ、肯定で満たされる愛。泣いちゃう。
私は夏がだいっきらいなんだけど(蝉が無理&湿気等に気力を奪われるため)、この漫画で描かれる夏は、大好きだなあ。風が通り抜けていく感じまで、こっちに伝わってくるよう。
あと、祖父母に育てられた人エピソードに私は弱いんだ…!
大きくなるキャラクターとは対照的に、だんだん小さくなっていくおじいちゃんおばあちゃんの話は…心に来る…。
私はLINE漫画で地道に読んでおります。
■吉祥寺だけが住みたい街ですか?(1)
作者のマキヒロチさんの『いつかティファニーで朝食を』の価値観が嫌いすぎて(笑)、同じ作者さんだから期待するまい…と思いながら読み始めたけど、これはよかったな。
新しい街に住み始めたことがある人なら、前の街との別れと新しい街との出会いの感じ、思い出すことがあると思う。
引っ越しって恋人と別れるのにちょっと似てるよね、毎日通ってた場所なのに、移動したらもうまったく私の人生に登場しなくなっちゃうの。
■大奥(1-3)
うーん、さすが…よしながふみさんの画力ありきの作品ですね…。
疫病で男の数が激減した江戸を舞台にしたSF。
色っぽくて大人っぽいラブストーリーはもちろん、江戸の将軍の生活が垣間見えるのも面白い。シンプルだけどセンスよく見える着物の話とか。源氏香とかもっと詳しく知りたい…。
しかし疫病の描写がこわすぎる。笑
私はLINE漫画で読んだよ。これもたぶん期間限定無料であろう…。
↑この対談、かいつまんで読んだんだけど、キャラは歴史上の人物をベースにしてるって話が載ってて、やっぱり面白い物語をつくるにはもっと歴史の勉強をせねばにゃーと思った。
■アクタージュ
演劇ってテーマはいいのに、いまいちだったな…。
いまいちポイント
①絵が好きじゃない:
「カリスマ俳優」とか「走るフォームがきれい」とか、「スタジオが立派で見入っちゃう」みたいなとき、絵に説得力がないので話に没頭できない。まず線が太すぎて重いなって思っちゃうし、カメラワークがうまくいってないなって思う。
②ギャグが好きじゃない:べたべたすぎて面白くない
自分の経験したことからしか演技をつくりあげられない、っていうところからどうやって脱するのかは読んでみたいけど、マンガが読みづらいのがつらいです…。
(7月17日までLINE漫画で無料でよめますー)
本
■演技と演出 φ(..)
最近、朗読やりたい気持ちが高まってて、買った本。演劇について知りたいこといろいろ知れて、よかった!
内容を忘れないようにあとでもう少し詳しくまとめたいなー(と書いててできてない本が何冊もあるけれども…!)
<特に面白かったポイントのメモ>
・作品の構成は、イメージ共有しやすいものからイメージ共有しづらいものへたどり着くようにするといい。サーカスはいい例(人を驚かせることや、痛みや暑さなどは共有しやすいイメージで、これが多用されてる)
・「社会的会話」と「人間的会話」のバランスがいい作品が傑作になる可能性が高い。
「社会的会話」→例)学校の先生が学校の先生として生徒をしかる
「人間的会話」→例)そんな先生に、妻から買い物依頼の電話がくる
・近代以降の演劇史は「私は木!(「役を生きる」というアプローチ)」と、「なーんちゃって(役を生きている自分を客観的に眺める)」の間をいったりきたりしてきたんじゃないか?(と、著者は考えている)
→役作りの話でいうと「私は木!」的アプローチばっかり見る(先に紹介した『アクタージュ』1巻でももそうだった)。けど、人殺しの役をやるのに、実際人を殺すことはできない。
・演劇と宗教は似ているところがある。ついていく人は選ばなければならないし、自分でブレーキを持っておかないといけない。
Netflix
■KUBO 二本の弦の秘密
アメリカのアニメ制作会社・ライカによる、日本を舞台にしたストップモーションアニメ。脚本も映像も音楽も、ものすごいレベル高いっす。
終わり方が特に好き。『悪いやつ』を罰しても憎しみが巡るだけ、愛情で変えようとするKUBOと村の人が、とてもいい。
ビジュアルで特に好きだったのは、海のシーンと荒れ切った城のシーン。かっこいいよ!
宇多丸さんの映画評を読むとますます面白いでっす。
■スノーピアサー φ(..)
あと、総理?のビジュアルとかも好きだったよー。
■梨泰院クラス(1話)
うーん…展開が速すぎて&人物の行動が納得できないところが多すぎて、人物に思い入れができないまま進んでいったな…。
主人公のお父さんはいい人だなって思ったけど、他の人の性格を裏付けるエピソードが「ん…ん…?」という感じでちょっと入りこめなかった。
主人公は正義感が強くてちょっと不器用、ってタイプ(だと思う)んだけど、引っ越し先では女の子とすぐ仲良くなれるので謎。あと、大事な試験に遅れそうなヒロインを助けるために、一緒に走るシーンがあるんだけど、「それ、助けになってるか…?」と疑問が渦巻いてしまった…。
疑問が多すぎるとだめだなー物語に没頭できない。
2話への引きもあんまりなくって、置いてかれたまま終わった。
Youtube
■SOTUS(1話)
こちらの記事を読んだり↓
TBSラジオのアトロクで特集されてたり↓
で、今すごいタイBLドラマが気になってて、一番観たい2gether のYoutube配信が終わっちゃったので、じゃあ違うのを観ようかね…と手を出したのがSOTUSです。
1話を観終わって一言→ タイ文化の知識がなさすぎてついていけぬ
大学に入学したばっかりの1年生に、大学生活指南担当?の3年生グループが無理難題をつきつける。勇気があり賢い1年生のコングポップが、知恵を使ってそれに立ち向かう…って感じの第1話なんですけど。
無理難題について、いちいち「え、それなんで従う必要があんの?」と思っちゃってあんまりおもしろいと思えなかった。
例)
・先輩が1年生に、「1週間で先輩のサインを1000人分集めろ」と命令。
・先輩が1年生(男子)に、「俺は男が好きですと大声で言え。それが終わったら、周りの男子10人に『私の彼氏になってください』と言え」と命令。
・先輩が1年生(男子)に、「会合に欠席した1年生が54人いるから、お前代表して校庭を54周しろ」と命令。
断ったらなんかまずいことがあるのかが謎のまま進むので、よくわかんなかったよね…。
たぶん、最近のドラマになるほどもっと洗練されてると思うので、ほかのタイBLドラマから観ようかな…。
ドラマ自体はあんまりはまれなかったんだけど、1か月ほどバンコク暮らしをしてた身としては、タイ語が懐かしくてものすごくバンコクに行きたくなったよ。笑 バンコク大好き~