コンテンツ月記(令和元年、師走)
読んだもの、観たものをすぐ忘れちゃうので、ちょっぴりのメモで記録します。全部さらえたもの&覚えているものだけ…。随時更新。漫画でWeb、ってなってるのは、何巻分かわからないやつです。それ以外の括弧内の数字は、読んだ巻数。
==評価基準(特に記載したいときだけ)==
\(^o^)/ 乾杯。愛。最高の毒なり薬。
φ(..) 特別賞(今後思い出すだろうシーン有等)
==ココカラ==
漫画
■愛と呪い(1~3)
私の実家が機能不全家族だったのは、かなりの割合で私の父のせいだ(そこを断言する権利くらいは、許されたい)。 しかし去年くらいから私は、母に対しても怒りを感じている自分に気づいた。(その前は、母はこんな父の圧政に耐えてかわいそうだから怒ったりしちゃいけないと思っていた気がする)。
母は、父が自分の実家の両親(つまり私から見ると母方の祖父母)に危害を加えられたら恐ろしいから、波風立てないように父と離婚しない、と言っていた。
私たちは既に父のモラハラの被害者なのに、私たちはほかに逃げる場所もないのに、それよりもこれから起こるかもしれないことのために何もしないことを選ぶ母が嫌だった。
母は父と別れることを選べるけど、私たちはできない。子供は、法律上親と縁を切る方法がない。
母だって被害者だけど、父との間に子供を持つことを選んだのは母だ。 なんで地獄の仲間を増やすような真似をしたのか。生まないでほしかったとずっと思っている。
父は母が私を妊娠したときに堕ろせと言ったらしいけど、私としても堕ろしてほしかった。 子供の頃、私が言うことを聞かないからと母にごみ袋に詰められたことがあるけれど、ごみに出すくらいなら生まなかったらよかったじゃないかと思う。
ずっと怒っていたし今だって怒っている。
この漫画は、ふみさんの半自伝だという(どこまでがふみさんご自身の体験かはわからないけれど)。 宗教にどっぷりはまった家族のことや、お父さんからの性的虐待について描かれている。
主人公の愛子ちゃんが、お父さんについての思いよりもお父さんとのことを知っていながら何もしてくれなかったお母さんのことを深く考えるところ、 特に3巻の、大人になった愛子ちゃんとお母さんとのやり取りは悲しくて目が腫れきるまで泣いた。
愛子ちゃんのお母さん:
お母さんな あんた産んで それだけで幸せやった
一杯楽しい思いさせてくれてありがとう
愛子ちゃん(モノローグ):
私も お母さんも 何もできへん
悲しい
私はね 生まれてからもうずっと
今でも
生まれてこなければよかったとは思ってる
それはたぶん
お母さんも同じなんやろうね」
(私の母は生まれてこなければよかったとは思ってなさそうだけれど、というか自分の実家で育ったときはそう思うことはなかったのだろうけど、父と結婚してしまって本当に不幸だったな。 もちろん結婚してからの彼女の人生が不幸一色だったとは思わないけど、考えると悲しい。 父も、そうする以外の方法を知らないのがかわいそうで悲しい。 早く母との漫画を描ききってしまいたい)
(しかし3巻でお父さんの顔がぐちゃぐちゃに塗りつぶされているところ、もうどうしていいかわからないくらい悲しかった)
これからも私は、ずっと家族について考え続けるだろう。
なお、浅野いにお・押見修造・渡辺ペコ各氏との対談(特に後ろ2人とのやつ)もよかった (1巻と3巻には対談が収まっていて、2巻の?押見さんとの対談はネット上で読める)。
やっぱり押見さんと渡辺さんは自分たちもいびつな家族で育った人たちなんだな…。 機能不全家族で育ってよかったことってあんまりないけど、機能不全家族の人の気持ちに寄り添える(気がする)っていうのはあるかも。
■アラサーちゃん(7)
ポップっぽいのに時々ずぎゃーんと重い話入れてくる感じが最高だったぜ…。すごく、今の漫画だった。
作者のキャラへの思いが連載当初と変わったのがすごくわかる最終巻だった。文系くん好きだったのに、最後作者に嫌われてしまったのだね…。 私は今でもゆるふわちゃんは好きになれないけれど、彼女の戦いを思うとやっぱり胸が痛い。
峰さんが、登場人物のファッションを今っぽくしたら…を描いてらしたのを読んでから 急に登場人物の服装がださいことが気になり出した…。 ていうか私もファッションをアップデートしたい…。
ヤリマンちゃん(ついにフェミニズムに開眼)のことがますます好きになる巻でした。
■かぐや様は告らせたい(1~7)
かなり前からLINE漫画でコツコツ読んでいたら7巻分読み終わっていた、という…。 かっぴーさんが勧めてたときに読んだら面白くなかったんだけど 巻を勧めるとみんなかわいくなってきて、みんな幸せになってほしくなってしまって読んでしまったな…。
主人公の2人が賢すぎてすれ違う様子がいい。 決まったゴールの前に障害があるほど物語は盛り上がるというのをがっつり体現している漫画だね…。
ビジュアルで言えば、かぐや様の髪型のデザインがかわいいなと思う。会長の妹の髪型はちょっと変だ。
しかし、性的なギャグがちょっと時代遅れなことだけが気になる。 (巨乳いじりとか童貞いじり等)
本
■しょぼ婚のすすめ φ(..)
あとでちゃんとまとめたいができるだろか… 『しょぼい起業』に続き同意できるところとそうじゃないところのある本だったけど、 とにかく以下の一節にがーんと頭を殴られた。
繰り返しますが、子どもが幸せになれるように親が有形無形の支援をするのは親として当たり前のことです。ただ、その支援は「子どもを自分の意のままにする権利」とも、「子どもの幸せの定義を勝手に親が決める権利」ともセットになっていない、ということです。
あなたがどんなに「こんな環境では子どもがかわいそう」と思っても子どもはたくましく、幸せに育つかもしれない。「この世は辛く悲しいところだから、この子は生まれてきたら不幸だ」と決めるのはやめましょう。
〔中略〕
たとえばアパートの隣に住んでいる人のところに訪ねて行って、「こんにちは、あなた生まれてこなかったほうが良かったですね」と言ったらブン殴られるのではないでしょうか。
子どもが幸せかどうか、生まれてきて良かったかどうかを親の価値観で勝手に決めるというのはこれと同じ構図であり、逆説的に、子どもに対して親は絶対的な支配権を有するという考え方の表れです。
(太字はけそによるもの)
子供はまあ育つからお金がなくても生んじゃえ~という考えには 引き続き同意できないんだけど、 親が人生が嫌でも子供がそう思わない可能性がある、というのは発見だった。
あとは、同棲は同棲であって結婚の予行練習にはならないということもなるほどとなった。
えらてんさんより、えらてんさんの奥さんの考え方のほうが私は好きそうだなとも思った。
しかし、セックスの問題についてはもっとちゃんと書いてほしかったな。 オープンマリッジについて等引き続き調査をすることとする。
■コウサツ 刑事課・桔梗里美の囮捜査
相変わらず、物語のスピード感がすごい。つい引き込まれて、どんどん先を読んでしまう。 みつかったへその描写も怖かった…。ううう。
最後のすっきりしない結末も、もうおなじみですね。
ただいくつか気になるところがあった。
・表紙
これ、読書メーターか何かで書いてる人がいたのだけど、 この表紙に惹かれて買う人はいない気がする。 本の中で描かれている桔梗さんの人柄と表紙の人物の感じが全然合っていない。
・タイトル
文体の比較的硬い感じと、軽めのタイトルが合っていない…。
・なんでみんなそんなに桔梗さんに惹かれたのか? 桔梗さんの、見た目じゃない魅力がもっと知りたかったかな。