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memo18【運動連鎖】頚椎のカップルドモーションについて。

カップルドモーションとありますが、よく似た言葉でカップリングモーションというのも何度か記事に書いています。
まあ、同じような意味だと捉えていいかと思っています。

カップルドモーションとは、複数の関節が協調して動くことで一つの動作を可能にしているというものです。
今回の記事では頚椎のカップルドモーションについて紹介します。

頚椎はご存知の通り7つの椎骨が重なって構成されていますが、第1頚椎と第2頚椎は、第3〜7頚椎と比較して特殊な形状をしています。第1頚椎は環椎、第2頚椎は軸椎という特別な呼称も付いています。

頚椎のカップルドモーションについて記述する際は、第1頚椎と第2頚椎を上位頚椎、第3〜第7頚椎を下位頚椎というように分類します。
以下が頚椎の回旋時、側屈時それぞれのカップルドモーションです。

頚椎回旋=上位頚椎反対側に側屈+下位頚椎同側に側屈
 
頚椎側屈=上位頚椎反対側に回旋+下位頚椎同側に回旋

回旋と側屈がごっちゃになっているのでややこしいかもしれませんが、上記のようなカップルドモーションが成り立つと言われています。

例えば頚を回して右を向く際は、上位頚椎が左に側屈し、下位頚椎が右に側屈する必要があります。ということは、頚の右回旋に制限がある方は、普段の傾向として上位頚椎が右に側屈している、あるいは下位頚椎が左に側屈しているかもしれません。

側屈に関しても、例えば頚の右側屈に制限がある方は、普段の傾向として上位頚椎が右に回旋している、あるいは下位頚椎が左に回旋している可能性があります。

正常なカップルドモーションについて理解することで、運動制限の原因の特定が容易になる可能性があります。頚椎が悪い方の施術の際は、是非このカップルドモーションを念頭に置きながらやってみてください。

参考文献
長本行隆,2016,頚椎のバイオメカニクス,Japanese Journal of Rehabilitation Medicine

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