memo10【筋肉痛】DOMSとNGFについて
アルファベット多めのタイトルですみません。
DOMSというと馴染みのない方も多いと思います。DOMSとは、Delayed Onset Muscle Soreness の略です。
日本語ではズバリ「筋肉痛」です。
DOMSは誰しもが経験したことがあると思います。
不慣れな運動をしたり、筋肉に強い負荷がかかったりすると、遅れて痛みが出てくる現象です。
DOMSの原因として注目されているのが、NGFという物質です。NGFは「神経成長因子(nerve growth factor)」といいます。
これまで一般的には、不慣れな運動で筋線維が損傷して微細な炎症が筋に起こっているというのが定説だったかと思います。
しかし、もう一つの可能性としてこのNGFが注目されているのです。
これはDOMSが強いときに、抗NGF抗体を筋注することで疼痛が軽減することが確認されているのです。
NGFは炎症細胞が存在しないときでも存在が確認されているので、NGFは炎症物質ではないと言われています。
NGFはその名の通り、神経の成長を促す重要な物質でありトレーニングの効果を説明する因子である可能性もあります。
NGFがDOMSの原因であるならば、やはりあの痛みは成長している証ということになりそうですね。