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memo9【鎮痛機序】軸索反射

突然ですが私はポリモーダル受容器が大好きです。鍼灸師の資格の勉強をしていますし、疼痛についても興味を持って調べているので、この侵害受容器の名前を頻繁に目にします。
そしてこのポリモーダル受容器こそが、鍼灸師が向き合う大きな相手だと思っています。

整体とも無関係ではありません。炎症について学ぶ際などはポリモーダル受容器は避けては通れない存在かと思います。
このmemoでは、ポリモーダル受容器の特徴の一つとも言える「軸索反射」について簡単にメモしておこうと思います。

ポリモーダル受容器はその名の通り刺激を受け取る受容器です。しかし、ポリモーダル受容器が刺激を受け取って信号を中枢へ送る途中、神経が枝分かれしているところで逆行的に信号が流れるという現象が起こります。
その逆行した神経の末端には同様にポリモーダル受容器が存在するのですが、面白いことにこいつは効果器として機能も持っています。

逆行してきた信号を受け取ったポリモーダル受容器は、「CGRP」や「サブスタンスP」などの神経伝達物質を放出します。これらの物質は、周囲の血管などに作用して、血管を拡張させ血流を増大します。
鍼を刺すと、刺したところが赤くなる反応が見受けられます。これはフレア現象と呼ばれており、軸索反射の結果血流が増大している為です。

血流が増大すると、停滞しがちな発痛物質が血流に乗って排除されます。痛い部位に鍼をすると痛みが軽減するというのはこの為です。

以上、軸索反射についてでした。

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