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蛍光、蓄光、反射光の違いと視覚に与える影響 – 光の多様な表現

HALの授業で色彩の基礎を教えている。色はデザインの基本で、光学と物理と視神経や認知が関わっている。色とは実際には関連する分野の多い深い話で、だらだらと色にまつわる色々なことを思い出して気になって来る。集中力のない先生だ。しかも思いついたことを、それを授業ですぐに取り上げるわけにも行かない。学習にはステップがあるしな。段階を飛ばして詰め込んだら混乱しちゃう。仕方ないので以下にChatGPTの力を借りてメモとしてまとめておく。
蛍光色は印刷では特色で使用され、専門的な分解が必要だが独特な印象の強い印刷が可能となる。私は筐体装飾のシルク印刷や、大判ポスターのためのオフセット印刷でこれを多用していた愛着のある表現だ。
昨年の大阪芸大のわたしのゼミでは、卒業展示のギミックとして、普段は透明だがブラックライトで発光する特殊な蛍光インクをゲーム内の演出を実体験させるために使用していた。京都芸術大学の卒展でも使われていたな。
蓄光については仕事で使用したことはない。ちなみに我が家の洗面所件脱衣所の天井は普段は青空だが蓄光インクで星空が描かれている。これは、蛍光灯で十分に照らされたあとに消灯すると真っ暗な空間に星座がまたたく。まさに「反射光と蓄光の多様な表現」の見本のような製品です。


光の基礎 – 反射光と固有色の関係

光が物体に当たると、その光は反射、吸収、または透過します。人間の視覚は、物体から反射された光を受け取ることで色を認識します。物体が特定の波長の光を反射し、その波長に対応する色が私たちの目に映る仕組みです。この反射される光がその物体の固有色と呼ばれ、物体自体が持つ化学的・物理的特性によって決まります。例えば、赤い物体は赤色の波長(約620〜750ナノメートル)の光を反射し、それ以外の波長は吸収します。

このようにして、物体が反射する光の波長により色が決まるため、反射光そのものは基本的には物体がどの光を吸収し、どの光を反射するかによって色が決定されます。しかし、蛍光や蓄光のような発光現象が加わると、この単純な反射の概念に新しい要素が加わり、視覚に対する影響が大きく変わります。

蛍光の特性と反射光との違い

蛍光は、光が物質に吸収された後、瞬時に別の波長の光として再放出される現象です。特に紫外線のような高エネルギーの不可視光が吸収され、エネルギーの低い可視光に変換されます。蛍光色素が含まれる物質は、反射光に加えて、吸収した光を即座に可視光として追加的に放出するため、より明るく、目立つ発光を伴います。

このプロセスによって、蛍光物質は通常の反射では得られない鮮やかな発光を生み出し、視覚的に強烈な影響を与えます。例えば、蛍光ペンは光を反射するだけでなく、そのインクに含まれる蛍光色素が紫外線を吸収し、目に見える光として放出します。これにより、通常の色よりも強烈で、視覚的に引き立つ色彩が実現します。

反射光との相互作用

蛍光物質は、反射された固有色の光に加えて、その物質が吸収した光を別の波長で放出するため、物体がもつ本来の反射光と蛍光の両方が視覚的に加わります。これにより、物体が本来持つ色(反射光)に加え、蛍光による色が視覚に補強され、非常に目立つ色彩が形成されます。

蓄光の持続的な発光とその視覚効果

蓄光は、光を吸収し、時間をかけてゆっくりとエネルギーを放出する現象です。光源が消えた後でも、蓄光物質はしばらくの間光を発し続けるため、夜光塗料や安全標識に使われています。例えば、蓄光時計の針や夜間の非常口の表示は、周囲が暗くなると緑色や青色の光を放ち、目立ちます。

蓄光物質の場合、光が存在している間に光エネルギーを蓄え、その後ゆっくりと放出されるため、暗闇でも発光を続けることが可能です。この発光は、反射光とは異なり、物体自体が光を「放出」しているため、光源がない状態でも視覚に影響を与えます。この持続的な発光は、特に安全面で重要な役割を果たし、視認性が必要な環境でよく使用されます。

光の視覚的インパクト – 反射、蛍光、蓄光の組み合わせ

物体の色が視覚に与える影響は、単純に反射光だけでなく、物体が光をどう処理するかに大きく依存します。蛍光物質や蓄光物質は、それぞれ異なるプロセスで光を放出し、反射光に追加的な要素を加えます。特に、蛍光はその物質が本来持つ固有色にさらに明るさと強烈さを追加し、視覚的に非常に目立つものになります。一方で、蓄光は反射光の役割を超えて、光源がない状態でも発光を続けるため、暗闇での視認性を強化します。

これらのプロセスが組み合わさることで、私たちの視覚に与える影響が強化され、単なる反射光以上の光景が作り出されます。蛍光は日常の光の中でより強烈に発光し、蓄光は光がなくても持続的に視認できるため、それぞれが異なる場面で活用されます。

結論: 光の多様な表現と視覚の関係

光は単に反射するだけではなく、蛍光や蓄光を通じて多様な形で視覚に影響を与えます。反射光によって物体の固有色が決定される一方で、蛍光や蓄光は視覚的に強化されたり、持続的に発光する特性を加えます。この光の多様な表現は、日常生活だけでなく、産業や安全面でも重要な役割を果たしており、視覚体験に深い影響を与えています。

蛍光、蓄光、反射光がどのように異なる役割を果たし、それぞれが視覚に与えるインパクトを理解することで、光に関する製品や技術の効果をより深く認識することができます。


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