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スマホクリエイターズLab.【DAY2レポート】ー写真の撮り方ー

ライティングや写真、情報発信のスキルをプロから学びながら、住民ライターが東海村の魅力を発信するプロジェクト「スマホクリエイターズLab.東海村」。
第2回目の講座を9月16日(金)に開催しました。

DAY2のテーマは「写真の撮り方」

ゲスト講師は、フォトグラファー&ライター・エディターの佐野匠さん。フォトグラファーの他インタビューライターとしても活躍し、多くの取材実績を持つ佐野さんに、「良い写真」を撮るためのコツ、そして普段は馴染みのない「インタビューカット」の撮り方を教えていただきます。

ゲスト講師:佐野匠さん

プロフィール:
茨城県出身。「話を聞くのが好き」という気持ちの延長で、いつのまにかライターの世界に足を踏み入れる。

求人サイト、工業機械製品パンフレット、上場企業周年記念サイト、企業サイトリニューアル、業界団体広報誌、社内広報誌などにライターとして関り、インタビューからテキスト執筆まで手掛ける。

主な県内の実績に、茨城県移住サイト内コンテンツの編集長、求人メディア「いばしごと」編集&ライター、ワーケーションサイト制作ディレクター等がある。
そのほか、県外の移住・関係人口にまつわるメディアやプロジェクトに関わることも。


ポートレートのポイント

インタビュー記事のポートレートは、取材対象者の人となりやイメージを読む人に伝える重要な要素です。特に記事先頭のキャッチは「記事を読む人に一番いい持ってもらえる写真であってほしい」と佐野さん。

良い写真を撮影するには、カメラや機材が重要なのでは?と思いがちですが、大切なのは、撮る場所や、光、声の掛け方などなのだとか。佐野さんはそれらを意識すれば、スマホでも「良い写真」を撮ることはできるのだと言います。教えてくれたポイント(抜粋)は次の通りです。

佐野さんに教わるポートレート写真を撮るポイント

明るい場所で撮る
☑︎顔に影ができる場所や暗い場所は、印象が悪く写りがちなので基本はNG。撮影場所をカメラマンが指示しよう。

表情は笑顔が一番
☑︎ただ相手が笑うのが苦手な方なら無理はせずに。口角を少しだけ上げてもらう程度でも印象は変わるそう。

姿勢やポーズを気に掛ける
☑︎丸まった肩をやや開いてもらったり、顎を引くだけでスッキリした印象に。真正面から撮ると威圧感があるため、斜めから撮ると優しい雰囲気に。

カメラの高さに注意
☑︎相手の目線よりカメラを下げて撮るとキレイな写真に。自分の身長から見下ろすように撮るのはNG。屈んで相手の目線と同じ位置もしくは、やや下から撮影しよう。

アイテムを持ってもらう
☑︎仕事で使用しているものなど、その人にまつわる物を持ってもらうことも大事

褒める!(声をかける)
☑︎恥ずかしがらずにストレートに声をかけよう。良いところを「褒めまくる」。


沢山のポイントを教えてくれた佐野さんですが、ポートレートに限らず撮影の大前提は「撮った相手が、公開されて嫌だと感じない写真」だと念を押しました。写真選びで迷ったら立ち返って確認したい大事なポイントですね。


インタビューカット撮影のポイント

続いて、インタビューカットの撮影ポイントも教わります。基本はポートレートのポイントと共通ですが、よい写真が撮りやすい位置でインタビューをはじめてもらう、背景に映るものを考慮するなど、インタビューならではのポイントも。

佐野さんは、「どこに座ってもらうかからすでにフォトグラファーの仕事ははじまっている」と語ります。教わったのは次のポイント。取材では、インタビューの前に適切な場所選びができるようになりたいですね。

佐野さんに教わるインタビューカット撮影のポイント

まずは場所を決める
☑︎おすすめは光が入る窓際でかつ背景に余計なものが写らない場所。
(写真が撮りやすいようにインタビュワーの位置も指示を)

壁や背景、机の上をきれいに
☑︎余計なものが写り込まないように、不必要なものを片付けよう!
(動かす前に許可を得ることを忘れずに)

同じカットの枚数は多めに撮っておく
☑︎話している最中の人は、思っているよりよく動くそう。ブレなどの失敗写真のリスクを考慮して、また一番良い表情を選べるように、沢山撮っておこう

現場の雰囲気がわかる写真も必要

ここまでは、「人」を撮る時のポイントを教わりましたが、例えば、お仕事のお話や取り組む活動について取材記事を作る際には、
「どんな場所にいるのか」「(お仕事や活動で)どんな作業をしているのか」など、現場の雰囲気がわかるカットも必要なのだそう。

取材後に掲載された文章を読む人が、知らない業界や見たことがない物のことでもイメージできるような写真を追加します。

佐野さんのアドバイス
「実際に現場にいるインタビュアーやフォトグラファーは分かることでも、文章をはじめて読む人にはわからない情報もある。インタビュイーに、仕事や作業をしている様子を再現してもらって写真を撮っておきます。その際には、『今のタイミングで、できる仕事の動作はありませんか?』と無理の範囲で協力してもらえないか打診してみましょう」

また、作業以外にも、取材先の空間や設備も含めて写真に残すと雰囲気が分かりやすくなり◎。佐野さん自身も、いつも取材先で「カメラを構えながらうろうろ歩き回って」よい画を探すのだとか。

いずれにしても重要なのは「コミュニケーション」と付け加える佐野さん。

・〜の目的で
・〜を読者に伝えるために
・〜している/〜の様子がわかる
シーンが撮りたい

と最初に意図を伝え、撮影の目的に理解を得た上で、取材相手と一緒に背景を片付けたり、撮影場所を決めてほしいと話しました。

ポートレート以外に押さえておきたいカット

他にも、おさえておきたいカットは盛りだくさん。一例とポイントをご紹介します。

☑︎仕事場/仕事の様子
☑︎設備
☑︎近くの風景/街の様子→どんな場所にあるのかイメージがしやすい
☑︎アイテム類→ものによっては手で持ってもらうと印象が柔らかくなる
☑︎食べ物→パッケージ入り商品なら盛り付けた様子も

実際に写真をとってみよう

ゲスト講師の佐野さんによる講座のあとは、実践タイム。メンバー同士が取材を想定した写真撮影の練習を行いました。
実際にカメラやスマホを構えて撮影してみると、そのまま撮ると案外背景に余計なものが写りこんでしまうことに気づいたり、インタビューを想定した写真では、相手に座ってもらう位置を決めるのに思いのほか手間取ってしまったり等、それぞれ発見があった様子です。

DAY2のおわりに

「仕事で写真を撮る機会があったが、今までキマらない理由がわかった」
「具体的に何をしたらいいのか分かって実践できそう!」
などの感想があがった今回の講座。実践のワークでインタビューを想定した撮影の練習ができたことで、安心感もあったようです。「写真」という発信の重要な要素を学んだ一同、次回は文章について勉強します。 

✂︎˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗˗まち、キリトル。˗˗˗˗˗
東海村スマホクリエイターズLab.は、
東海村の魅力を住民ライターが発信するプロジェクトです。

東海村スマホクリエーターズlab.
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𝔽𝔹:https://www.facebook.com/tokaimuraproject
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主催:東海村T-project⁡

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