18歳で衝撃を受けた「50cm」理論
私が、18歳で大学に入学した時
当時は関東で5部に所属する大学の体育会、テニスの実績で推薦入学するのは学年で1人だけという環境
もちろん私は一般入試、同期に推薦入学が1人
その同期の、最初のスマッシュ練習での衝撃
今思えば、納得の理論だなと感じますが、当時の私からしたら衝撃的でした
そして今回、これを書いておかないといけないと思ったのには理由があります
私自身、もっともっとスマッシュを強化していかないと勝てない、そう実感しているからです
きっと読者のみなさんも、同じなはず
繰り返しますが、これは一般的な理論ではないし、むしろ「違うだろ」という反論がある内容だと思います
まずはぜひ、読んでみて下さい
50cmのアウトは全て取る!
相手は絶対にロブを上げにくくなる
当時、私が大学入学した頃はチームは関東5部
関東5部リーグでは、国立大学の体育会チームも多く参戦していて、様々なスタイルでしのぎを削る戦い
私がすごく印象的なのは、ダブルスでも「ロブ中心の戦術」をうまく取り入れていたチームが多かったこと
逆に言えば、関東5部であればスマッシュ力もそこまで決定的ではないということ
相手のミスを誘う、深い位置でスマッシュを打たせることが自分たちに有利になることも多数あったということ
そん中で私の同級生は、「多少のアウトは絶対にスマッシュを打つんだ!」という強い信念を持っていた
周りからすると「落としてアウトだったらもったいない」と、思いますよね
でも、そんなのは関係ない
大事なのは、相手に対してどうプレッシャーをかけるのか
「ロブを上げにくいな…」と思わせるか、が重要なんです
特に大学のリーグ戦は観客も多いしプレッシャーを感じやすいシチュエーションが揃っている
多少のアウトはスマッシュ、これをはっきりと決めていることが大事なんだと感じました
ロブを落として入っていると…?
みなさんの試合でもよくあると思います
アウトだと思って落としたら入っている、一応追いつけるけど返すのがやっとになって失点
この失点は、ポイント以上のダメージが深い
相手はロブの精度に自信を持てるし、その感覚は試合の最後までブレない
逆にこちらは自分たちの判断に迷いが出る
スマッシュを「打たされている」ようになって、相手のペースになっていく
もちろん「落としてアウト」になるロブもあるでしょう
ですが、そのロブって相手も「どれくらいアウトか」が見えてますからね
調整が出来るし、次は入る可能性が高い
多少のアウトでもスマッシュを打てば、その落下地点は見えない
そのスマッシュは、当然難しい技術ですよ
ですが、だからこそ打っていくこと、そして日々練習することが大事だと思いませんか?
私たちと違う世界だと思うことは損
当時の18歳の私は、ただただ「凄いな…」としか思えませんでした
入学した同級生がもう4月に試合に出て、それも強い信念を持って戦っている
正直、自分とは別な世界だなと感じていました
でも、今思えばそれはとてももったいなかった
自分には無理だと思って、頑張ろうとしなかったことが心残りなんです
だからこそ、今みなさんに伝えたいこと
自分はそんな実力ではないから、関係ないと思うのか
「そのマインドだけでも参考にして、何か自分なりに活かせないか」と考えるのか
これは大きな違いです
もちろん私たちはもう、アウトゾーンのロブをスマッシュできるほどの脚力はないかもしれない
でも、この発想からヒントを得てプレーの幅を広げていくことはできるはず
どうすれば、相手は嫌なのか
どうすれば、自分のプレーがもっと効果的になるのか
今回の50cm理論は、ただのきっかけの一つ
まだまだ、私も成長していくべく昔のテニスノートを見返したりしてます
ぜひみなさんも、一緒に頑張りましょう