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速いサーブを打っていこうと思った話

私は、もともとサーブが得意ではありませんでした

中学時代は身長がそこまで高くなくて、ただ高校になって身長が伸びて「良いサーブが打ちたい!」と思って猛練習

その甲斐あってか、自分としてはまずまずのサーブが打てるようになりました

その後はサーブ&ボレーのプレースタイルに移行するにあたり、回転系のサーブで相手を動かしてネットに出ることが多くなりました

最近ではもっぱら、回転系のサーブで確率重視

ですが、私はそれに疑問を持つようになって来たんです

本当にこれで良いのか?と

相手目線に立って考えると、ベテランのセオリー的なものが全てではないように感じています

「速いサーブが無い」と思われると厳しい

きっかけはITF大会

10月に出たITFベテランの大会で、私はそれを感じました

確かにファーストサーブから回転系サーブで確率重視、前に出てネットプレーが自分のスタイル

ですが、そのスタイルに慣れ過ぎていたのかもしれません

40-15の場面から、なんだか自分にプレッシャーがかかるんですよね

回転系のサーブ、サーブ&ボレーの相手には、対戦相手は慣れてくるのが早い

ベテランテニスのスタンダードなスタイルで勝負することが、本当に効果的なのか?と考えるようになりました

その試合ではすぐにサーブを変えませんでしたが、終わって横浜に戻って考えてみました

あの試合、相手は結局楽だったんじゃないか?と

速いサーブが無い、ラリーに持ち込めばなんとなかるという希望だけを与え続けたような気がします

もちろん、確率重視で勝てる相手ならそれで良いと思います

ですがあの日はITFシニア大会、もうベテランの中でも試合慣れした猛者集う場所な訳です

そんな時に、結局自分の安心できるスタイルだけで戦おうなんてことが、難しいですよね

自分がダブりたくないと思ってただけ

紐解いてみると、やっぱりこれだなと

自分がダブりたくない、まずサーブを入れたいという考えが根本に強くあったので、今まで回転系のサーブになっていた

相手目線ではなく、自分目線なんです

サーブを確率重視、確かにセオリー通りですよ

ですが、結局相手にプレッシャーはかからない、キープに繋がらない

速いサーブが無いから相手も前に踏み込める、自分のパートナーもなかなかポーチに絡めない

リターンを限定できないから、後手になる

自分がダブりたくない、セカンドサーブを打ちたくないというワガママから、視野が狭くなってたんですよね

速いサーブ、打っていこうと

ここから逃げていては、自分のテニスが拡がらないと感じています

昔のように力任せではなく、しっかり力を伝えたフラットサーブを練習したいと思って今、調整しています

やってみると、意外と良い感じで確率も高く入る気がします

相手に複数の選択肢を提示すること、そこで初めて迷ってくれるし不安になってプレッシャーになる

やっぱりこれが大事なんですよね

誰も自分の方針に対してはアドバイスをくれない

みなさんも、普段習っているコーチの方や、アドバイスをくれる方はいると思います

私たちのようにnoteやYouTubeで発信してくれる人も、増えましたよね

みなさんのショットを見て、戦術を確認して、アドバイスをくれる人はいるでしょう

ですが、大事なのはその前段階にある方針です

みなさんが、どういうテニスを目指すのか、何がしたいのか

どうなりたいのか、テニスを通じてどう自分を表現したいのか

その方針は、自分で決めるしかないんです

今回私は、自分のサーブを再構築しようと考え、速いサーブを混ぜていくことに決めました

その方針は、サービスゲームにもっと幅を持たせて、最終的に強くなりたいから

試合にも勝ちたいし、自分のステージを上げてもっと挑戦したい

その中で、自分のサーブを見つめ直していこうと決めました

「良い歳なのに、サーブに速さを求めるの?」と思う方も多いでしょう

あくまでこれは、手段です

もしかしたら、また来年は違う方針になっているかも知れません

重要なのは、自分で常に客観的に自分を俯瞰して捉え、自分で方針を決めて進んでいくこと

途中で修正しても良い、大切なのは決断と行動だと思います

もう今年一年も、残り少なくなりました

みなさんの来年の方針は、決まりましたか?

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T-PRESS 富田
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