【革靴入門編#1】革靴を嗜む

みんな同じスニーカー履いてる日本人ってどう思いますか?つまらなくないですか?

いまの若い奴らは、みんなとは違うっ公言するくせに、内心はみんなと同じでいたいとか思ってるんでしょ?

というわけで今回は!知る人ぞ知る、革靴の基本について解説していきます。スニーカーとは違う革靴にしかない魅力の数々。革靴を嗜む事について連載をしていきます。

第一弾は、「木型」と「製法」について。

靴の形を決める「木型」とは?

靴屋さんに行くと同じデザインの靴がずらりと並んでいますよね。遠目からだと同じに見えても、中身が違うんです。

そもそも、革靴を作る際に「木型」というものをまず作ります。この木型が靴の外形を作るもので、靴作りには最も大事なポイントです。木型が悪いと足入れも悪くなり、履くと指先やくるぶしが痛くなったり、怪我をしたりします。

そのため、世界中の靴メーカーはこの木型を作るために、まずは足型のデータを収集して現代の足型の分析からはじめます。そうしてできた靴が、既製品として並びます。

例えば、以下のような足木型が考えられますね。

  • 平均的な日本人の足

  • 足の甲が低くて細い足

  • 足の甲が高くて幅が広い足

  • くるぶしが低い足

このような感じで、同じデザインでも木型を変える必要があるため、革靴には一見すると同じでも全く異なるものが大量にならんでいるのです。

代表的な製法の種類

最も価格に影響するのは革の質ですが、製法も同じく価格に反映されます。まず、大きく分けると以下の2つに分けられます。

  • 糸で縫っている

  • 糸で縫っていない

そして、「糸で縫っている」製法にもいくつかありますが、代表的なのが「マッケイ製法」と「グッドイヤーウェルト製法」です。

マッケイ製法は単純に底材を靴の裏と直接縫い合わせたもの。軽くて履き始めから履きやすいのが特徴です。グッドイヤーウェルト式製法については複雑なので、後ほど説明します。

糸で塗っていないものは接着剤で貼り付けているもので、最も安価に入手可能ですが、そのかわりに修理ができず、長く履くことには向いていません。

ここで、まず覚えておいてほしいことはひとつ。「グッドイヤーウェルト式製法は、沈み込む!」ということです。

グッドイヤーウェルト式製法は沈み込む?

グッドイヤーウェルトを簡単に説明しようとすると、「底材を二重縫いした製法」といえます。そして、二重縫いしたことによって、靴の内部にコルクを入れる隙間ができます。そのコルクが履いているうちに沈み込み、自分の足の裏の形に馴染んでくるというのがグッドイヤーウェルト式製法です。

は??なにいってんの??って感じですね。気になる方はググって。

また、グッドイヤー・ウェルト式製法のメリットは以下のとおり。

  • 二重に縫っているため頑丈

  • 修理が可能

  • 足をしっかりと支えてくれる

  • 長時間の歩行でも足の裏が痛くなりにくい

すでに説明したとおり、グッドイヤーウェルト式製法は糸で縫っているため基本的には底が剥がれるなんてことはまずありません。

また、二重に縫うことで靴の製法では最も頑丈です。体格のいい方が靴を履くと靴の形が崩れてしまいますが、それはグッドイヤーウェルト式製法に変えればかなり改善されます。足をしっかりとに支えてくれるため、膝や腰への負担も少ないのが特徴です。

そして、地面から足の裏まで距離があることにくわえ、コルクが緩衝材の役割を果たすことで長時間の歩行に向いています。営業の方で外を1日中歩き回る方にもぴったりな製法です。

デメリットについては、以下のような点が挙げられますが、そんなことは革靴を履くなら気にするに値しません。履けば重さなんて大した事ないし、時間が経てば立つほど自分の足に合ってくるこの感じは知らないと損とまでいえます。

  • 重い

  • 硬くて歩きずらい

まとめ

今回は靴の元となる「木型」と「製法」についてご解説してきました。

足って見比べたりする機会もないため、自分の足が幅広とか、甲高とかって思い込みの場合がほとんど。そのため、みんな揃ってサイズも形も合わない革靴を履いてるんです。街ゆくサラリーマンを見れば一目瞭然ですね。

これを機に、自分の足を見つめ直して革靴という奥が深い世界に一歩足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?




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