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仕事と家庭の両立不安|【2】女性個人の克服方法①

前回は、両立不安の原因を紹介しました。今回は、女性が感じやすい「罪悪感」について、克服した3名の女性の声を紹介します。

<仕事と家庭の両立不安 シリーズ>

【1】「不安」の原因

【2】女性個人の克服方法①←本記事
【3】女性個人の克服方法②


罪悪感を乗り越えた女性たちの声

働いている女性の中には、「母親は家庭を優先すべき」などの思い込みから、配偶者や子どもなどの家族に罪悪感を感じている女性は少なくありません。

このような場合、「世間的に」大切なことではなく、「自分や家族にとって」何が本当に大切かを見極め、それに沿って行動することが重要です。

働く女性の身近な悩みである、「食事」「子どもの教育」「子どもとの時間」について、問題に対処しながらキャリアを築く女性の例を紹介します。

食事が作れない罪悪感

私は「健康的で多彩な食事を食卓に並べなければいけない」という思い込みにより、忙しくて料理ができないことが家族への罪悪感となり大きな負担でした。現在は、土井善晴氏の著書『一汁一菜でよいという提案』(グラフィック社刊) に出合って以来、その考え方を信じ実践しています。

土井氏は、本書の中で「凝った料理やおかずにこだわる必要はなく、ごはんを中心として、汁(みそ汁)と菜(おかず)それぞれ1品を合わせた和食の原点ともいえる食スタイルでよく、自分と家族を守るということなら、何もそんなにむずかしく考えなくてもいい、心の置き場、基本となる形さえもっていれば、もう食事作りに悩むことはない」と述べおり、その言葉にハッとしました。

料理好きであれば楽しむべきですが、私の場合は「女性だから料理をしなければならない」と思い込んでいたため、負担でした。私のように料理をする時間や体力がない中で、無理をすることで家族にも優しくできないという人には、一汁一菜をヒントに家族と過ごす時間やリラックス時間を確保してみることをお勧めします」

44歳 経営者 女性の声

子どもの教育への罪悪感

子どもの教育は、習い事などの中期的なものから、進学など長期的な計画まで行う必要があります。より良い教育を与えたいという思いとは裏腹に、情報収集を行う時間や心身の余裕がなく、疎かになることが申し訳なく思っていました。

会社が「私生活支援策」を取り入れ始めてからは、習い事や受験などの進学相談に乗っていただいています。調べる時間や労力が短縮されただけでなく、自分一人では知り得なかった情報やプランの提案もいただけるので、とてもありがたいです。

32歳 大手広告代理店勤務 女性の声

子どもとの時間が取れない罪悪感

営業職のため、子どもと過ごす時間が少ないことに罪悪感を感じていました。ですが子どもにしっかりと勉強してほしいと望むならば、仕事に全力投球する姿を見せ、その姿勢を学んでもらうことに価値があると最近では考えています。

いまは、罪悪感を感じて仕事をする姿を隠す代わりに、生きる大変さや仕事の充実感を見せるようにしています。それが、自分が子どもと仕事に向き合う際に最も健康的だと感じるからです。その代わりに子どもと遊ぶ時間は携帯を見ない、子どもと向き合うときは100%集中する、などのルールをしっかり作りそれを貫いています。

38歳 大手メーカー勤務 女性の声

罪悪感の解消のために必要なこと

上記で紹介した3名のように、まずは「がんばらないと」と思い込んでいることに対して、「本当に頑張る必要はあるのか?」を再考する必要があります。

改めて考えてみると、その罪悪感は必要のないものかもしれません。

「周囲がそうしているから」、「母親はこういうものだから」などの理由で罪悪感を感じているものはありませんか?

改めて自分や家族にとって大切なことを明確にし、そうでないものは費やす時間を削減したり、他者に頼ることで、対処することができます。

次回は、「不安」を取り上げ、その克服方法について考察します。

この記事の全文は、こちらからダウンロードが可能です。

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