【広告マンガ制作実績No. 1】トレンド・プロのネーム術
以前、コラム記事で広告マンガの制作工程をご紹介いたしました。
トレンド・プロではシナリオ、ネーム、作画、仕上げなど、それぞれの工程ごとに別のスタッフが分業することで高いクオリティーを担保しています。
今回は制作工程のなかの、ネーム制作にフォーカスをあてて、広告マンガならではのネーム制作のポイントを紹介いたします。
ネームはマンガの設計図といわれています。マンガの根幹であるネームで、全体のクオリティーが左右されるといっても過言ではありません。
ターゲットに訴求したいポイントは何か、伝わるマンガにするにはどうしたらいいかを長年研究してきたトレンド・プロのネーム術を大公開します!
ネームを描く前にやること
まずネームを書き起こす前に、シナリオがある場合はテキスト量をギリギリまで削りましょう。広告マンガはページ数が少ない場合が多く、小ボリュームであるため、効果的に情報を伝えることが求められます。
マンガは1Pに入れる情報量・文字数が少ないほど読みやすくなります。
伝えたいことが多いと、文字が多くなり、読者の読む意欲を失わせてしまいます。
広告マンガを制作する際には、シナリオからネームを制作することが多いのですが、冗長なセリフや絵で説明できるセリフは徹底的に削り、文字数を少なくすることが必要です。
たとえば「わあ!いきなりコップが壊れてびっくりした!」というセリフがあったとします。
「コップが壊れた」という情報は絵だけで表現できますし、「びっくりした!」もキャラクターの表情などで表現できます。ここのセリフはもはや「わあ!」だけでもいいでしょう。
こういった部分はどんどんテキストを削っていきます。
大コマを入れるページを決める
テキストが削れたら、ページを逆算してネームを描いていきましょう!
商品名やPRポイントを目立たせたときは大コマを活用するのが効果的です。大コマは一目で大事なコマだということがわかります。最初に大ゴマを入れるページを決めておけば、逆算しやすいですよ。
読みづらいコマ割りにしないために
誰でも読みやすいマンガにするためには、読者が迷わないようにするのも大切です。
マンガを読み慣れていない読者は、読む順番に迷ってしまうことがあります。マンガは基本的に、セリフが縦書きの場合は右から左、上から下に読みますが、読み順に困るコマ割りというのもあるので、注意しましょう。
例として、こちらのマンガを見てみましょう。
このコマ割りでは、読み手によって次のような読み順の間違いが起こる可能性があります。
コマ同士の間隔によって、読む順番に誤解が生じてしまうので、間違いが起きないよう以下のように工夫してみましょう。(ついでに絵の迫力も出せればよりいいですね)
吹き出しの位置に注意する
吹き出しの位置が上下に揺れたり、読み手の視線が移動するようになっていると、読む順番がわかりにくくなります。吹き出しの位置に注意し、なるべく右上から左下に視線が流れるように配置するように心がけましょう。
特にセリフを横書きで書く場合、縦書きの場合よりも読む順番が混乱しやすくなることがあります。適切な配置を心がけ、読み手にわかりやすいように工夫しましょう。
コマの節約術
① 導入の長さに注意
マンガはストーリーで伝えていくので、登場人物の紹介、読者の共感を呼ぶシーン、舞台設定を導入で入れていく必要があります。ただこの導入が長くなると、訴求ポイントにページを割けなくなるので、なるべく短く見せていきましょう。
主人公が誰か一発でわかるようにするため、初登場シーンではなるべく他のキャラクターより大きく描き、はやめに心の声を入れるのもいいでしょう。ブチ抜きで勢いづけるのも効果的です。
② ページのめくり(切り替わり)を利用して場面転換の背景コマを省く
ページのめくりを利用すれば、場面展開のための背景コマを省略することができます。
③ ミニキャラを使う
キャラクターを吹き出しと一緒に小さく描くことで、表情だけのコマを節約することができます。説明などで文字が多くなるシーンにも活用できます。ただし、キャラの動きを表現することが難しいため、適切な場面で使いましょう。
遊び心を入れよう
せっかくマンガにするのですから遊び心を入れてみましょう。基本情報だけを伝えるだけではつまらないマンガになりますし、読者に独自性を感じさせません。遊び心を入れて飽きさせないようにすることも大事なテクニックです。
① セリフの端々で遊ぶ
まずは、セリフで遊びを入れてみることを意識してみましょう。単語で連想するノリツッコミを入れることで親しみが生まれます。
特にこども向けのマンガでは、単語の言い間違いを利用したボケやツッコミが有効です!
② ポーズで遊ぶ
ポーズや表情にも遊び心を入れることができます。おおげさなリアクションやポーズをさせることで、短いマンガでも面白みが出せますよ。
③ あるあるネタ
ターゲットにあったあるあるネタや共感ポイントを取り入れることで、読者に共感を与えることができます。
④ 落ちコマをいれてみよう
最後にオチを付けることで、キャラクター性がうまれ読者に楽しんでもらえます。
まとめ
トレンド・プロにはこのようにマンガの読みやすさをアップさせるためのノウハウが沢山あります。このほかにも思わず読みたくなるマンガのテクニックがまだまだありますので、興味のある方はこちらの記事をぜひご覧ください!(クリエイターの方もぜひ参考にしてみてください!)
わたしたちはターゲットへ効果的に、楽しく情報が伝えられるマンガ制作に日々尽力しています!マンガ制作を検討されている方はぜひお気軽にトレンド・プロへご相談ください。