同族企業を継ぐのが嫌だった理由
才能プロファイラーのひろたです。
今月は予告通り、同族企業を継ぐのが嫌だった私が入社してから今に至るまでの思考や感情を書いていきます。
1回目の今回は、そもそもなぜ同族企業を継ぎたくなかったのかです。
その理由は3つあります。
まず1つ目の理由は、北海道で暮らしたかったからです。
私は小学生の頃に家族旅行で連れていってもらった北海道旅行で、北大のキャンパスを見てそのスケールに感動し、ここに来たいと強く思いました。
その気持ちは1度も変わることなく、浪人はしましたが、無事に北大に進学することができました。
北海道で過ごした4年間で、北大以外にも北海道の魅力に触れ、北海道に定住したいとおもうようになりました。
しかし、会社があるのは長野県。
継いだら定住する夢は叶いません。
継ぎたくなかった理由2つ目、やりたいことができないからです。
学生時代、私は親から何不自由ない生活が出来るだけの仕送りをしてもらっていました。
当然のことながら、それは当たり前のことではありませんでした。
家庭の事情で部活を辞めざるを得なかった後輩など、経済的な理由でやりたいことができない人がいることを知りました。
『子供たちに経済的な理由でやりたいことを諦めさせない』
そんな仕事がしたい!
そう思うようになりました。
しかし、親世代の頃とは環境が違う。
同じことをしていては、子供たちに自分が親にさせてもらった水準の生活はさせてあげられないと考えました。
年金はもらえるか分からないし、今後は資産運用の知識が必須の時代が来る。
当時の私はそう考え、資産運用を通してそれを実現しようと思いました。
そのために、北海道を離れることになるけれど、一番知識・経験が得られると感じた金融機関に就職しました。
継ぐということは、目的を持って入った会社を辞めなくてはなりません。
継ぐのが嫌だった理由の最後が、社長の子供(長男)が継ぐものという考え方が気に入らなかったからです。
この理由が一番大きかったと思います。
北海道定住と目的を持って入った会社を諦めさせられる理由が、『同族企業は長男が継ぐものだから…』
ふざけるな、冗談じゃない。
誰が決めたんだよ!
「そういうもんだと思っていた」
と納得できている後継者の方もいると思いますが、私は納得できませんでした。
余談ですが、同じ境遇の仲間の何人かに直接聞いたことがあります。
聞いた人は全員「そういうもんだと」納得していました。
自分の考え方がおかしいのか?と孤独になったのを覚えています。
以上が、私が同族企業を継ぎたくなかった理由です。
今回は当時、思ったこと、感情をそのまま書きました。
その後、いろいろな人や知識と出会い、またいろいろ経験して、考えに変化がありましたがそれはまたおいおい。