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【Fishing The Abyss】良質放置ゲーム【ゲーム感想】

こんにちはtozicaです。
今日は日曜日!

この記事は、エロゲーとか作ってるクリエイターの制作日記です。
noteなので直接的なエロ表現はありませんが、えっちな話が苦手な人は気をつけてね。

注意書き

Fishing The Abyss クリアした

ここしばらくデスクトップの隅っこで「Fishing The Abyss」を起動して釣りに勤しむ日々を送ってたわけなんですけど、先日ついに実績をコンプしました。

やり遂げたぜ

そんなわけで今日はこのゲームの感想を書こうと思います。
雰囲気の良いドット絵と、チルいBGMと、作業の横で流しておくのにうってつけな縦長のレイアウトと…、という感じで放置ゲームとして非常に良質な作品だったなぁというのが大まかな感想ですね。
わたし自身も放置ゲームを作りたいなーと最近思ってるんですけど、とてもいい刺激になりました。

基本的なゲームサイクル

本作におけるゲームサイクルは非常に単純です。

ゲーム画面を眺めてると画面の中のロボットが勝手に釣り糸を垂らし始めて、そのまま眺めてると釣り針に魚がかかって、ロボットが勝手にリールを回して魚を釣る。
魚を釣るとポイントがもらえるので、それを使って「糸の長さ」や「カゴの大きさ」などのパラメータをレベルアップさせる。
これだけ。

ストアページより。

基本的には画面の隅で起動したまま放置しておいて、たまに覗いてはポイントでレベルアップするだけで、クリアまでいけます。
上で貼ったスクショからも分かるように50時間足らずでゲーム内コンテンツをコンプリートできるので、放置ゲームとして見た場合はかなり小粒なゲームではありますね。
ストアページ内で「本作は放置ゲームというよりはデスクトップアクセサリーです。」というような書かれ方をしていたのも、そこらへんに起因するのかも。

図鑑を埋める楽しさ

本作を遊んでいて、個人的に一番面白かった部分は、魚の図鑑を集めるところでした。
大体100種類くらいのお魚が存在していて、種類ごとに「この魚はこのくらいの深さで釣れるよ」っていう情報だけは提示されています。
そして、それを手がかりにして釣り糸を垂らして、見覚えのない魚を見つけたら、釣れることをお祈りしながら必死でマウスクリックする。
そうやって、まだ見ぬ魚を追い求める時間がとても楽しかったんですよね。

こんな感じで釣ったことのある魚が図鑑で見れる。

もちろん、そうやって能動的に図鑑を埋めていくような遊び方をせずに、運を天に任せてランダムプレイで図鑑が埋まっていくのをのんびり待つという遊び方もできますけど、個人的にはここの図鑑埋め作業が、本作で一番夢中になって遊んでた部分でした。
メトロイドヴァニアでマップ埋めをしてる時なんかもそうですけど、こういう何かのリストをちょっとずつ埋めていく作業って、楽しいんだよねぇ。

エンディングとその先

ここから先はちょっとネタバレをしないように色々ぼかしながら書いていこうと思うんですけど。

このゲームは釣り糸のレベルを上げていくことで、より深く、より深くへと釣り針を垂らしていくことになります。
そうして釣り糸のレベルを最大まで上げて深淵アビスの底まで辿り着いた時、本作は一応のエンディングを迎えることになります。
これがね〜、なんか、すごく良かった。

というのも、そこでやっと「あぁ、このロボットはこの目的のために釣りをしていたのか」っていうのが明かされるんですよね。
本作開始時点ではプレイヤーの分身たるロボットがなぜ釣りをしているのかも明かされないし、多くのプレイヤーはそこら辺をあんまり気にせずにゲームを遊ぶことになると思うんですよ。
それは例えば「クッキークリッカー」でなぜ自分がこんなに大量のクッキーを焼いているのかを殆どの人が気にしないように。

そうやってプレイヤーが「世界観的には特に理由のないもの」「制作上の都合でそう作られたもの」だと思っていた部分にちゃんとゲーム内での理由があったのが判明する瞬間って、個人的には本当にカタルシスがあって大好きだし、本作でそういう体験ができると思ってなかったから、そういうところも含めて、本作のエンディングはとても気に入っています。
その顛末も含め、遊んだことのない人にはぜひ見てほしい。


あとは、エンディングに到達した後に、ある要素が解放されるんですけど、これもね~、個人的にすごく良かったし、びっくりした。

例えるなら「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」を初見プレイで遊んでいて、初めて地下世界に行った時の気持ちに似てるかも。
そろそろゲームの全体像が見えてきたかな~って思ってたところに、実はまだまだ未知のコンテンツが存在していることが分かった時の、背筋が震える感じ。
いやまぁ、本作に関してはあそこまで大仰なものではなくて、もっとささやかな要素ではあったんですけど。

具体的にはぜひ実際に遊んでみてその目で見ていただきたいんですけど、個人的にはこのエンディング前後で色々と心を揺さぶられまくってたのが、本作のゲーム体験におけるハイライトだった気がしますね。

まとめ

そんなわけで、小粒ながらとても良作ゲームでした。
画面の隅っこに置いて、ロボットが釣りをしているのを眺めるだけでも楽しめるし、作業BGMプレイヤーとして使ってもいいですし、たまにレベルを上げることでなんとなくゲームを遊んでる気持ちにもなれる。
そんな、ゲームを遊ぶ時間がとれない忙しい人たちのためのゲームとして、非常によくできた作品だったように思います。

皆さまも良かったら遊んでみてね。

おしまい。

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