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【ENDER MAGNOLIA】良作メトロイドヴァニアが真っ当に進化して帰ってきた【ゲーム感想】
こんにちはtozicaです。
今日は日曜日!
この記事は、エロゲーとか作ってるクリエイターの制作日記です。
noteなので直接的なエロ表現はありませんが、えっちな話が苦手な人は気をつけてね。
ENDER MAGNOLIA クリアした
前作である「ENDER LILIES」に大変ハマってたので、アーリーアクセスの頃から触ったりしていた「ENDER MAGNOLIA」なんですけど、最近ついにリリースされたのでここしばらく遊んでいて、先日実績をコンプリートしました。
プレイ時間としては、アーリーアクセス版を遊んだ時間を除くと〜、20時間弱くらいですかね。
![](https://assets.st-note.com/img/1738373094-cZClbBvfpEYuLm02IxHWDK8G.png?width=1200)
というわけで、今回は本作の感想を書いていきたいと思います。
ネタバレとかは特に無いです。
前作からの正統進化作
本作のゲームとしての評価を考えた時に一番最初に思ったのは「前作から真っ当に進化してたなぁ」という部分でした。
ゲームシステムとして見た時に、前作「ENDER LILIES」はメトロイドヴァニアとソウルライクを混ぜたようなゲームになっていたんですよね。
要するに、マップの探索と、ヒリつくボス戦とが、主な遊びの要素になってた。
それに対して本作では、それらの楽しさはそのままに、新たに成長や編成といったRPG的な要素も加わっています。
もちろん前作でもレベル的な概念があって、ザコ敵を倒すほどリリィのレベルが上がってボス戦が楽になるという仕組みにはなってたものの、逆に言えばそのくらいしかザコ敵を倒すことの旨みがなかったんですよね。
一方で本作では、それに加えて「通貨を集めて店でアイテムを買う」とか「素材を集めてアイテムを強化する」といった遊びが追加されているので、ボス戦以外の道中におけるプレイ体験がかなり拡充されていた感じがありました。
クリア済みのエリアで敵を倒すことの意義がちゃんとあるというか。
限られたリソースで何を購入して何を強化するかを店の前で悩む…という体験もまさにRPG的で、前作には無い楽しさでしたね。
そして、ボス戦の在り方にもかなり変化が生じており、従来の「動きを覚えて倒す」という(ソウルライク的な)遊びに加えて、「相手に合わせて編成を変える」というRPG的な遊びが強化されていたように思います。
前作でもスキルセットを変えたりとかレリックを付け替えたりという要素はあったので、前作にそういう体験が全くなかったというわけではないんですけど、本作ではボス戦における装備やスキルの選択がボスの難易度を大きく変えるようにデザインされてるっぽい節がありましたね。
うまいこと敵に合わせた編成が選べると、意外とあっけなく倒せちゃったりする。
![](https://assets.st-note.com/img/1738445214-9ar5RjQbiY43sd2Z7Oc8pHwP.jpg)
そんなわけで、前作の楽しさはそのままにしつつ、新たにRPGとしての楽しさも加わっていて、ゲームとしては真っ当な進化を見せてくれていた気がします。
前作から大きく変わった世界観
前作「ENDER LILIES」の良さの一つに、「死の匂いが充満した世界で、戦う力を持たない少女が孤独に冒険する」っていう”儚さ”があったと思うんですよね。
国は既に滅びていて、生きてる人は(主人公以外)誰もいなくて、敵はみんな住人たちの成れの果てだし、味方もみんな死人の魂で殆ど喋らないし…っていう。
主人公リリィの真っ白くて無垢なビジュアルと血と煤で黒く汚れたフィールドとのコントラストや、遠い昔に滅びた国の追憶を語るような環境ストーリーテリング、切なくも最高なBGMの数々によって、そういう「かわいそかわいい」的なフェチズムが刺激されるような作品になっていて、そこがわたしやその周囲の人たちには刺さってた気がする。
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一方で、本作で舞台となる「煙の国」では、生きて生活を営んでる人たちがまだ全然居るし、町もあれば店もある。敵や味方は”ホムンクルス”と呼ばれる人工生命体だけど、みんな正気を取り戻してあげれば普通に喋れるし、冗談を言い合ったり雑談したりもする。
そんな感じで、本作は「人々との対話や関わり」みたいなものが大幅に強化されていて、そこは前作と比べると、良くも悪くも大きく雰囲気が変わった部分だったな、って思いました。
上でも書いたようなポストアポカリプス的な寂寥感はだいぶ薄れてるので、そういう点では個人的にはちょっと残念な気持ちは無くもなかったかも。
![](https://assets.st-note.com/img/1738385567-j4RZhI25mLkWr0zUGyxTbqs3.png?width=1200)
(出典: https://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/250130e)
前作が「滅びた国の中で孤独に過去を拾い集める話」だったとすると、本作は「滅びゆく国の中で仲間と現在を生きていく話」みたいな感じに言えるかもしれない。
ライラックちゃん? ライラックくん?
本作で遊んでる間ずっと気になってたんですけど、主人公のライラックが男の子なのか女の子なのかが、結局最後まで判明しないままだったんですよね。
ゲーム内の描写もさることながら、公式サイトとかストアページとかでも性別が確定できるような情報が出てこない。
ゲームメディアとかの記事の中では「少女」って書いてあることもあったような気もするんですけど、それを公式情報として受け取っていいのかどうかも微妙なところですし。
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そんなわけで、わたしはずっと「どっちなんだ…」って思いながら本作を遊んでたんですけど、ストーリー上でライラックと特別な関係にある人たちが大体女性なので、個人的には男の子って解釈した方が色々と美味しいな…って今では思っています。おねショタ的な意味で。
どう解釈するかは個々人の自由だ!!
まとめ
そんなわけで「ENDER MAGNOLIA」を遊んだわけなんですけど、非常に良いゲームでした。
そもそも前作「ENDER LILIES」が既にメトロイドヴァニアの名作として名高いので、今回もそれと殆ど同じようなゲームを作るという方向性もあったはずなんですよね。
それでも本作では、そんな只のマイナーアップデートに留まることなく、世界観にもゲームシステムにもガッツリ手を加えた上で、なおここまでの傑作に仕上げてきたというのが、続編としては百点満点だったと思うし、制作スタッフの皆様の手腕にも驚かされました。
基本的に本作は前作との話の繋がりとかも無いので、シリーズ未経験の方もぜひ本作からでも触ってみると良いのでは無いでしょうか。
非常に遊びやすい作品なので、ジャンルの入門作としてもかなりオススメだと思います。
よかったら前作「ENDER LILIES」も触ってみてね。
おしまい。