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あ、聞かれてないっ???(^_^;)
あなたは人前で話す機会ってありますか?
自分が話してる時に、聞いてる人がザワザワしたことありますか?
結果、「自分の話、誰も聞いてない??」って焦ったことない?
実は、というか当然なんですが、ショーやステージで上手に話しているプロでも、経験が浅い時期にその不安は必ず体験しています。
という事は、練習したり、経験を積めば克服できるということ。
ということで、今回は、話を聞いて貰うためのテクニックというか小技をいくつか書いていきたいと思います。
話を聞かなくなるきっかけってどんな時?
まずは、私が聞く側になったつもりで、いくつか思いつくモノを書き出してみますね。これを読んでくださっているあなたも、よかったら書き出してみてください。他の人があまり書かないような事が書けたら、それはあなたの今の感性で、あなたの個性を作るパーツです。
【集中力切れ】話が長い・難しい・話が単調
【興味切れ】面白くない・他の事が気になる
【生理現象】眠い・空腹・トイレ行きたい
とりあえず簡単にすると、こんな感じかな。
これを書き出す事ができたら、半分勝ったも同然です。
その反対のことをすれば、少なくとも自分に近い感性を持った人は、話を聞くって事でしょ?
「おいおい、簡単に言うなよ。テクニックとか小技はどうしたんだよ?」
と、私なら言うと思うので、続きを書いていきますね。
1.【集中力切れ】話が長い・難しい・話し方が単調
いい人・優しい人ほどやりがちです。
話が長くなったり、難しくなったり。で、長くなる分、必然的に単調な話
し方になりやすい。しょうがない(笑)
いい人だからいっぱい考えたり、優しいから誤解が無いように丁寧になってしまう。
ちょっと実験をしてみましょう。お手持ちの単行本でも文庫本でも、繰り返し読んでいない本なら何でもいい。適当に開いたページの好きな所から4〜5行くらい、しっかりイメージしながら読んでみてください。で、4〜5行読み終わったら、本を閉じて、最初に読んだ1行を暗唱してみてください。だいたい40文字前後です。
多分、正確には言えません。後で暗唱すると思って読んだとしても、しっかりイメージをしながら読み進めると、最初の行の事なんて、よほど記憶量に長けた人以外、ざっくりしたイメージでしか覚えていません。私を含む多くの人の記憶って、だいたいはそんなものです。だから、1から10まで丁寧に話しても、全部は伝わりません。
伝わらない事が前提なのです。
なので、無理に何でもかんでも詰め込むより、理解度の誤差が出たとしても手短に、できれば「考え方」を伝える方が、お互いの時間をより効率的に使えるし、印象にも残りやすいのかな?という印象です。
話が長いと感じさせないテクニックは次に書きますね。
2.【興味切れ】面白くない・他の事が気になる
もしかしたら身近に、しゃべりのプロでもないのに、めちゃめちゃ面白い人がいるかもしれませんが、それは個性であって、その技術は、誰彼かまわず求められるようなものではありません。いつ何時も面白くて、聞いている人が夢中になるようなしゃべりができるなら、しゃべりのプロになるべきです。だから上手に話せなかったとしても、話すべき内容を言えているなら、「しょうがない・プロじゃない」というのがが大前提です。だから、話すのが苦手な人も、一旦、気持ちを楽にさせてください。
では次に、プロが何をしているのかを書きます。シチュエーションを限定していけば、他にもやる事はあります。ですが、ざっくり人前で話すとなった場合に、これだけの事を注意しながら話す事ができれば充分プロとしてやっていく事ができるという内容です。逆を言えば、喋るプロじゃないのなら、これ全部が出来る必要はなく、この中のいくつかを、いいとこどりできればOKってことです。
a.大きめの声で話す(聞こえない言葉をなくす)
b.表情を使って話す(言葉の情報を表情で補足する)
c.身振り手振りを使う(言葉の情報を動きで捕捉する)
d.いい声で話す意識持つ(意識を持つだけで言葉が聞こえやすくなる)
e.明るい声で話す(明るく楽しい感じで話す・口角を上げる)
↑リンクをクリックして、別記事で詳細
f.言葉の音域を広く使う(言葉の聞こえ方のバリエーションが増える)
g.言葉の強さを安定させる(語尾までしっかり話す)
h.言葉のリズムを安定させる(急に早くなったりしない)
i.全ての文字が聞こえるようにはなす(語尾までしっかり聞こえるように)
j.言葉の距離感を変えて話す(小さな声のてい、大きな声のてい)
k.呼吸を合わせる(聞く人の理解を確認しながら進める)
l.表情を伝播させる(ミラーリング効果)
m.強制的に流れを変える(話全体が安定している事が前提)
ちなみに難易度を分けるとこんな感じです。
経験の浅いプロのMCは、レベル2くらいからいます。
【レベル1】a〜d
【レベル2】e〜h
【レベル3】i・j
【レベル4】l・m
面白くないを回避するための方法で、効果が出やすいのはこんな感じですが、後日、もっと詳しく書いていきますね。
3.【生理現象】眠い・空腹・トイレ行きたい
あらがえない敵ですよね(笑)いかにしゃべりがうまくても、生理現象には勝てません。特にトイレはどうにもならないし、がまんするとカラダにも悪そうなので、早く行って貰いましょう。
「眠い」と「空腹」は、話し手が、聞く人の気持ちを掴んでないのが原因で感じてしまう事が多々あります。
聞く人が眠いと思っている光景はできれば見たくないし、注意をするのも気をつかうし・・・となりやすいので、ついつい見なかった事にしてしまいません?でも、ちょっと伸びをしてみるとか、ストレッチしてみると、ちょっとすっきりして話が聞きやすくなるし、眠かった人が「眠そうだったのバレてる!」ってなります。
できれば、罪悪感を持たないように、「カラダが固まってきたから」とか、窓があれば「新鮮な空気を入れてみましょうか?」とか何か理由があるといいですね。たぶん、これってお話が上手な人や、周りをよく見ながら話せる人はやってたりしますよね。できれば、聞いている人が眠いと感じる前に、色んなテクニックを使って、回避したい所です。
「空腹」は、お昼前とか、ちょっといい匂いがしてきたりして、そわそわする事は、以外とあります。そんな時はちょっと脱線して、思いっきり食べ物の話でひと盛り上がりしてから、元に戻すと意外と空腹を忘れてくれたりします。お腹すいてる時に食べ物の話をすると余計にお腹がすいてくるようなイメージですが、話す事で気持ちに一区切りができたり、話題が変わって退屈さが薄れたり、ゴールが見えてきて安心できたり、良い効果は色々あると思いますよ。
この章で書いたのは、話を聞いて貰うための注意点だったりテクニックの事を書いてきましたが、全体をひと言でまとめると「どうすれば聞きやすい話し方ができるか」という事です。すごく面白く話せなかったとしても、ちゃんとした技術を使えば、話を聞いて貰うことも可能だし、テクニックだけじゃなく、話し手と、聞いている人の信頼関係を築くことも、より自分の話が伝わりやすくなる要素になります。このあたりも、また今度詳しく書きますね。
今回はこの辺で。