15/デザイナーこそカタチから
ツイッターで#いぐちの1日1ポエムと称して、日々の気付きを投稿しています。その「ポエム」の意図などを、備忘録的な意味と、共感してくださるひとがいたらいいな、という目的で書き残していきます。はじめたきっかけなどはこちら
弊社はグラフィックを中心としたデザインプロダクションです。
社内でアイデアについて打ち合わせるとき、ルールをひとつ定めました(いまさら!)。これはもともと弊社にいたデザイナーが外資系代理店に転職し、その仕事のやり方を伺って、いいなと思ったものでけっしてオリジナルじゃないし、よくある方法なんですが、あえて名付けると「タイトルつけフレームワーク」
A4用紙にスケッチを書いて、タイトルに〇〇案とつける
もうなんかそのままこれだけ(もちろんこのアイデアプレゼンに至るまでにいろいろあるんですが)。この「〇〇案」という言葉だけで、表現が想起されるアイデアは、よいことが多いと感じています。コアとなるコンセプトがあり、説明的すぎず、シンプルで洗練されている。
このルールを適用するだけで、デザイナーの言語化力があがる、と考えています。そのプロセスの最適化は必要なのですが、まずはカタチから入る。実施体験、さらには成功体験を与えるって大切です。
デザイナーという人種は、感性の人が多いです(当社比)。いわば言語化を避けてきた人たち。でも作ってしまってこれじゃだめだね、とかなると大変ですし、ビジネスとして再現性がないのはむずかしい。言語化をして共有するという訓練はぜったい必要です。
言語化の方法論なんてはたくさんあるし、そこからベストの方法を探すなんて気が遠くなる。さらにそのスキルを身に着けてから始めよう!だと遅すぎますよね。
フレームワークでいいじゃないか
そういうときに「カタチ」をさきに提示してあげる。とりあえずの最終形態であるカタチはあるので、「できません」「わかりません」は起こらない。質の問題はあれど、とりあえず「できる」。これだいじ。
できたものにはフィードバックができます。その過程で、言語化の方法は学んでいけるんじゃないかと思うのです。
おわりに
この「A4タイトルつけメソッド」(名称の揺れ)というフレームワークをうまくワークさせるためのフレームワークもまたあると思うので、ちょっとずつ試していきたいと思っております。(下記、カタチから入るために、社内用に「タイトルつけフレームワーク」専用シートをつくりました)