超短編小説『ナンセンス劇場』035
【クロスカウンター その2】
「皆には悪いけど明日からの旅行きっと雨になるぜ。
俺、雨男なんだよ」
「お前に天候を操るような偉大な力はない!」
「この世に幽霊なんかいるわけないじゃないか。
ばかばかしい」
「お前が幽霊なんだよ!
早く気付いて成仏しろ!」
子供「大人は嘘つきだ!」
大人「子供だっていっぱい嘘つくだろーが!」
【滅亡へのシナリオ】
「先生、僕の将来の夢はサッカー選手になることです」
「ああ、なれるぞ」
「俺は野球選手」
「私はアイドル」
「なれるとも」
「僕は漫画家」
「私はハリウッド女優」
「みんななれるぞ。努力すれば夢は必ず叶うんだ。
みんな頑張れ!」
本当に全国の子供達みんなの夢が叶った。
しかし、地味で面白くなく、きつく、汚く、危険な仕事をしてくれる人がいなくなり日本は滅亡した。
【一口20枚】
俺は中学に入学してから19回テストで0点を取っている。
そして今日20回目の0点の答案用紙が返ってきた。
これでやっとザキヤマ秋のバカまつりに応募することができるぞ。
当たるといいなぁ、インスタグラム。