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超短編小説『ナンセンス劇場』026

【朝のワンコーナー】

「お天気の時間でした。
 続いては『今日のトンファー』のコーナーです。
 今日写真を送ってきてくれたお友達はなんと91歳のトメキチさんです。 それでは早速写真を見てみましょう、こちらです」

「ほう、これは立派なトンファーですね。
 細部まで丁寧に作られていてかなりの力作ですよ。
 これなら攻撃力も防御力も申し分無いんじゃないでしょうか」

「はい、お手紙にも3人までなら楽勝と書かれていますよ。
 こちらのトンファーを構えて写っているトメキチさんの写真も決まってますよね~。
 とても91歳には見えません。
 それでは皆さん、手作りトンファーの写真お待ちしていますので、じゃんじゃん送ってきてくださいね~」


【ガチでリアル】

「素敵なお花畑、まるで夢の世界のよう」

「夢なんかじゃないさ、ここは現実の世界だよ。
 だから君には6,000万の借金があるし、殺し屋からも命を狙われている」

「そうね…逃げなきゃ…」


【女子高生か?】

「ちょっといいかな? 君、年齢は?」

「17歳ですけど」

「ということはJK?」

「まぁ、そうですが…」

「クククク、ついに見つけだぞジャック・ケンブル」

「はぁ?」

「貴様の命もここまでだ」

「ちょっと、なに言ってるんですか。
 警察呼びますよ!」

「お前が持ち逃げした宝石をすべて返すというのであれば命だけは勘弁してやらんでもないがな」

「……………フンッ、一人でのこのこやって来るとは間抜けなやつだ。
 返り討ちにしてくれるわ!」


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