恐山菩提寺 薬師の湯 男女入れ替え制
2024.04.29 今年のゴールデンウィークはなんと10連休を頂き、東北旅行に出掛け、旅もやっと青森県に突入していた。暫し、青い森鉄道を巡る旅と別れ、下北半島観光を目指すことにした。
やってきたここは、青森県は下北半島の宇曽利湖(うぞりこ)湖畔にたたずむ恐山菩提寺。
日本三大霊山にも数えられ、霊験あらたかな日本有数のパワースポットとも言われています。通算3回目の参拝で、前回は12年も前の2012年8月であった。恐山が慈覚大師円仁によって開山されたのは貞観4年(862年)のことで、古くから下北地方では「人は死ねば(魂は)お山(恐山)さ行ぐ」と言い伝えられてきたそうで、東北一円で霊場として信仰を集めてきた。恐山=イタコの口寄せなどちょっと怖いイメージもある恐山ですが、実は恐山菩提寺の境内全体が温熱帯であり、あちらこちらから温泉が湧き出す温泉天国でもあった、そんな訳でここに来た目的は温泉入浴であった。何もかも値上がりしている今、参拝料500円払いって12年前と金額が変わっていないことに驚きます。
ここは、薬師の湯(男湯)で、中央参道の右手にあります。古来より恐山菩提寺を訪れる人々は、その身を温泉で清めたのちに参拝していました。その効能と風情は素晴らしく、今では温泉を目当てに訪れる人がいるほどです。境内に点在する湯小屋は他3ヶ所あり、薬師の湯左手に古滝の湯と冷抜の湯、そして宿坊の裏手に混浴の花染の湯があります。
12年前のままと思われる湯小屋だが、入り口の戸は2枚から1枚に変更されていた。湯船などは変わった様子は窺い知れない。今日も湯船には、手を加えられていない源泉が注ぎ込まれ、パステルグリーンの湯が光の具合でその色が変化していく様は、長湯を誘われます。
そんな湯を見ていて我慢出来る訳なく脱衣所に戻り服を脱ぎだしていた。
木造の湯船周りは析出物で白く色づき、いかに新鮮な湯の証拠でもあった。
泉質は、硫黄臭漂う硫化水素含有酸性緑ばん泉の湯で間違いないことだろう。やや熱めな湯なので入ったり出たりを繰り返しながらのんびり湯浴みをするのがよいでしょう。ただ、成分が濃いために長湯は禁物であった。
湯小屋まわりは地獄ですが、お風呂だけは極楽の湯で、閻魔様も時間を作って入浴に来るのかな。
入浴中、何人かの観光客が興味本位で戸を開けて中の様子を見に来ましたが、入浴をしないで帰って行く人は恐山に何しに来たのだろうかと問いたい。
最後は、この湯の源泉は湯小屋真裏にある升がそうであった。