古遠部温泉 入浴記

2023.01.07
青森県に来たのなら是非入浴しておきたい温泉がいくつもあったが、日程的
に叶わず唯一古遠部温泉だけでも出掛けていった。時刻は、17時半を過ぎ、辺りは漆黒の闇と化していた。この時間でも入浴出来るかと確認電話をすれば、入浴は可能じゃが、道が凍るため充分気をつけていらっしゃいと返事を頂いた。青森県と秋田県の県境・碇ヶ関。この辺りは元々、陸奥国津軽藩の碇ヶ関御関所があった場所であり、黒鉱などを産出する鉱山も多く、ボーリング調査で試し掘りをすると湯が湧き出した事例があり、ここもそうだと思われる。すると玄関に張り紙が、・・・入浴料改定のお知らせで、2022年
10月より入浴料350円から400円に改訂の張り紙であった。昨今の光熱費の
値上がりでは致し方ないことかな。皆で助け合わないと宿存続も危うくなっ
てきている。納得し入浴料を支払い館内へ入っていくと『館内撮影禁止』の張り紙が掲示されていて、入浴シーンを取る楽しみが失せていった。でもね、東日本大震災前めでは、温泉愛好家と地元の人ばかりであったが、近年はテレビ取材なども受けるようになり、ますます遠方からのお客さんも増え、ご主人は「これは廃業するわけにはいかない」と決意を新たにされたとのこと。この時間帯にも地元平川市から駆けつけていた先輩一人が入浴していた。大鰐にも温泉があるが、単純温泉で温泉に入った気がせんでちょくちょく通っているそうだと世間話に花が咲く、昔の湯は温泉に含まれるガスが充満するため窓を開けてないと入浴出来なかったほどだよ自慢げに教えて下さった。先輩は、かれこれ1時間は入浴し、例のトド寝でリラックスしていたが、拙者はこの先鹿角ホルモン店を予約していたため長湯は出来なかった。浴槽には4、5人も入ればもういっぱいのサイズにも拘わらず、常連の客ほど一度入るとさっぱり上がらない、もちろん湯船にずっと入っているわけではなく、出たり入ったりしながらその多くの時間を浴室の床に寝転がって過ごす人が多いのです。さあジンギスカン鍋で焼く鹿角ホルモンを食べに行こう。
2023年8月経営者が替り日帰り入浴のみになっていた

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