アメリカ横断27日目シカゴ高架鉄道
2023.06.30
アメリカ横断旅行27日目。イリノイ州の首都シカゴに辿り着いたと言うよりも、とうとう辿り着いてしまったと言った方が正しいかな。アメリカ横断の目的の一つがルート66を巡る旅でもあり、そのルート66の起点が、ここシカゴにあったのだ。ルート66は、アメリカ合衆国を横断する旧国道で、イリノイ州シカゴからカリフォルニア州サンタモニカを結び、その長さは全長3755kmにもわたっていたが、途中でグランドキャニオンやイエローストーン、ザイオンなどの国立公園を巡っていた為、全体の53%しか踏破できなかったが、自分では大満足であった。ルート66は、州間高速道路が完成してから廃線となりましたが、現在は「ヒストリック・ルート66」として残され、再び観光客が訪れる旅人憧れの道なのです。E Adams Stにあるルート66の起点標識を無事見ることができ、市内観光へ繰り出した。大都市シカゴはNY、LAに次ぐアメリカで3番目に大きな都市で、グルメやスポーツ観戦、高層ビルからの夜景、アート鑑賞、ゴスペル、リバークルーズなど、見どころは沢山ありますが、シカゴでやりたいことの一つが、高架鉄道に乗ることであった。
シカゴのダウンタウンを走る「エル(L)」と呼ばれる高架鉄道は、1892年に開業し、現在は地下鉄もあるシカゴの街ですが、当時は高架線路のみであった。愛称のLは、「elevated(高架)」を省略してL」と呼ばれているそうで、ダウンタウンの中心は環状線となっていて、シカゴの高層ビルの間を駆け抜けるように走る高架鉄道には、線路が交差するダイヤモンドクロスがありそれも見てみたかった。
やってきたここは、QUINCY駅です。環状線内の駅は全て階段を上った二階にあり、 線路や駅舎はにおいては基本鉄骨造りであるが床は木で造られ、武骨な鉄骨と年季が入った改札機は、必見の価値があり、鉄道の歴史が感じられ、やっぱりここに来てよかったと実感していた。この駅で乗車した列車は、レッドラインの列車であったが、ほかに7路線あり、オレンジライン、グリーンライン、パープルライン、ブラウンライン、エローライン、ピンクライン、ブルーラインがあります。レッドラインとブルーラインはニューヨーク市地下鉄と同じく、24時間運行を行っている。駅のホームや列車の窓からは、周辺のオフィスビルで働く人達が見える。
こうして車両の窓から眺めているとすっきりとした風景に日本の鉄道と何が違うのかと思えば、電気の架線が無いことに気がついた、この高架鉄道の給電は架線ではなく第三軌条方式なる方法であった。数分の内にいくつもの列車とすれ違うのも、色々な路線が郊外から中央環状線に乗り入れてきてぐるっと環状線を廻って郊外へ戻って行くシステムになっている為、山手線のように一つの路線が環状になっているのではないので、乗車する前に路線を確認したほうがいいでしょう。
ここは、ピンクラインのCLINTON STATIONで降車していた。今日は1Day Pass10$を購入していたから何度も乗降が出来ていた。この高架鉄道と言えば、映画「Shall we dance?」で主人公演じるリチャード・ギアがこの高架鉄道に何度も乗っていたシーンが思い出されます。特に夜のシーンなどビルの光や街灯が主人公の成長する姿とかぶりキラキラと輝き、日が暮れるまで市内観光をする予定であった。ここは、Adams/Wabash駅でブラウン線、グリーン線、オレンジ線、ピンク線、パープル線の列車が停まり、近くには、ルート66の起点標識があります。