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経営コンサルタントという職業を15年以上続けてきて分かったこと

うさんくさい職業の代表格

職業名だけで嫌われる職業というのがあります。私が名乗る「経営コンサルタント」という職業もその一つです。うさんくさい職業の代表格と言っても良いでしょう。

この職業を斜めから見て、批判する人は世の中に結構多くて、その人たちの批判の要旨は、「経営をやったこともないのに、偉そうなことを言う、口だけのやつら」というものです。(あと3か月に一回くらい「経営コンサルタント」を名乗る男が犯罪をおかして新聞記事になることも、この職業の印象を悪くしていますね)

この「口だけのやつら」という批判に対して反論するつもりはありません。事実、そういう面があるからです。私はそうならないように気を付けてはいますが、「やったこともないクセに上から目線で偉そうなことをいうコンサルタント」は残念ながら、本当に多いのです。やったことがないからこそ客観的にその会社や業界を見られる、という存在価値は確かにあるのですが、まずは、その会社の現場で戦っている人たちを尊重するということを忘れてはいけません。

コンサルタントは黒子

私はこういう批判を真摯に受け止め、少しでも経営を「自分事」として捉えられるように、日々、「実践」を肝に銘じて活動しています。私の専門分野はマーケティングなので、マーケティングについては自ら実践し、時間もお金も積極的に投資しています。ホームページ、ショッピングサイト、メルマガ、ブログ、SNSなどのWebツールの他、ニュースレター、小冊子などの紙ツール、あるいは自主開催のセミナーや会員制組織でのサブスクリプションの実践など、自らやってみることを大切にしています。この「実践」を踏まえたコンサルティングサービスこそが、私の強みだと自負しています。

本来、コンサルタントは裏方の仕事であり、主役である経営者さんや社員さんが力を発揮できるように側面支援していく立ち位置のはずです。つまり黒子なのです。黒子が主役よりも威張ることなんてあり得ないのですが、威張っているコンサルタントが多いのは事実。コンサルタントなんて目立たなくて良いし、威張る理由なんてまったくありません。なまじ「先生」と呼ばれちゃうから、勘違いしちゃうんですよね。

もちろん、コンサルタント側も仕事を受注していかないと事業を存続できませんので、自分を宣伝したりアピールすることは批判されるものではありませんし、私自身もやっています。但し、あくまで立ち場をわきまえた発信の仕方に留意すべきだと思います。

私はコンサルティングに入るとき、まずは実践している経営者をリスペクトし、私自身では伺い知れないその仕事特有のノウハウや考え方などを「教えてください」という姿勢で接しています。そしてそのプロセスで感じたことを「フィードバックさせていただく」というスタンスでコンサルティングをしています。

あくまでも経営者や社員が主役。彼らが能力を発揮してこそ、会社は成長もするしV字回復もする。そういう環境になるように、提案をしたりアドバイスをしたり、時には励ましたりするのです。外部のコンサルタントが「俺は会社を変えられる」なんて思っていることほど馬鹿なことはありません。

それを勘違いして、コンサルタントが「自分のおかげ」とばかりに功績をアピールするのは、とても恥ずかしいことだと思います。

相手を輝かそうと努力する人もまた、輝く

「クライアントに良い支援をする」というテーマに関して印象的な話があります。お客様(クライアント)に「あのコーチ(コンサルタント)のおかげで前に進むことができ、仕事で成果が出ました」と言ってもらうようではまだまだ甘い。お客様が「自分の力で前進できた」と思えるほど、目立たないように側面支援することができてこそ、真の支援者である、ということなのです。

それくらい本人も気づかないくらいそっと支援することができるコーチやコンサルタントこそ、本当に一流の仕事人なのだと思います。

あなたが輝こうと思う気持ちを抑えれば抑えるほど、相手の目にはあなたが輝いて見える。反対に、「俺が俺が」「私が私が」とアピールする人はドンドンくすんでいきます。このことはコンサルタントの世界だけでなく、お客様に対して何かを売ったりサービスを提供している人や会社であれば、すべて、あてはまると思います。

いかにお客様を理解し、単なる「売り手―買い手」の関係ではなく、パートナーとしてお客様を支援できるか。専門家としての知識やノウハウを活用して、お客様が実現したいと思っている理想を実現できるように寄り添い、夢や目標を共有し、自分事として考えること。これができるかどうかが、今後の世の中で生き残れるかどうかが決まります。我々コンサルタントも、このことを肝に銘じて、日々精進していかなければなりません。

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