おっさんが将棋を始めてみた。

小学校の時、学年で将棋が流行った。
2クラス60人しか居ないので、あっという間に流行った。
父親とたまに指していた僕は結構強く、クラスでは敵なしとなり。隣のクラスに乗り込んだ。

隣のクラスで最強だった勉強もできるT君にも勝って、そのままそのクラスの担任の先生にも勝った。みんなひどく驚いていた。人生で初めて学年で1番になった。全盛期だ。

その後、Jリーグのサッカーブームでカズダンスが流行った頃将棋ブームは収束し、俺の全盛期は終わった。儚い。

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4年前だった。

32歳の俺は、ミニ四駆というおもちゃで遊びソシャゲをぼーっとこなしていた。ミニ四駆はいつか話す。
なんとなく新しいことを始めようと思ってた俺は、新しいソシャゲをインストールしてチュートリアル後ガチャを引き、そこそこ強くなってから「なんか違うんだよなぁ」って感じを繰り返していたのを覚えている。

ある日、ニコ動でアイマスの動画を探してる時に「電王戦」というのが目に入った。プロ棋士とコンピューターが戦ってるらしい。
へーっと、将棋のルールもあやふやになっていた僕は眺めていた。

しかしその時画面では大変なことが起こっているらしかった。

「アクツが角を取りに行くかどうか」

そんな話だった。
……は?
解説によれば、取れば勝ちらしい。
いや……取れよ……。

そしてアクツは角を取りに行った。そしてコンピューターは開発者が投了した。
※記憶違いでした。阿久津先生が角を取るかどうかでした


そのあとのことはあんまり覚えていない。
しかしその後開発者のインタビューで、開発者が泣いているのを見た。

どうやら、アクツはコンピューター相手にハメ技で勝ったらしい。

いや……ハメ技で負けるコンピューターが悪いのでは……?
バグを残したままって事でしょ?
コンピューターに詳しくても将棋がわかってなきゃダメじゃないか……。

Twitterでいいネタになると思い、作者の名前を検索したところ作者もプロ棋士を目指していたらしい。将棋の素人では無かったわけだ。
電王戦と言うにも最後で、前回はボロ負け、今回はプロが維持になって引き分けに持っていったらしい。
その意地というのがアクツの角らしい。


「これは……なにか熱いぞ……!?」


と、気がつくとぼくは将棋の事を調べ始めていた。
調べれば調べるほど新鮮な情報が入った。
昔遊んでいたものが、こんな新鮮な情報で溢れているのかと、すごくびっくりした記憶がある。将棋というのは今一番熱いのでは!?

将棋をしてみたい……!

こうして32歳のおっさんは将棋沼に足を踏み入れたのである。

(続くかも)

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