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【1級建築士にインタビュー#1】中学生のころから憧れていた1級建築士になりたかった!

こんにちは! 「東洋建設」広報部です。

東洋建設では職員の免許・資格取得を推奨しています。

業務を遂行する上で関係の深い300を超える免許・資格を「取得推奨資格」として設定しています。
所定の条件を満たせば、取得にかかる受験料、登録費用、講習会費用や交通費などの全額を支援する制度や、一定の資格を取得した場合には、取得一時金や資格手当(毎月支給!)の制度もあるんです。

東洋建設では免許・資格取得を推奨し、
職員のスキルアップ・モチベーションアップに取り組んでいます

そんな東洋建設が取得を推奨している資格の中でも特に難関とされているのが、1級建築士です。

1級建築士って、合格するためにはかなり勉強しなくてはいけないイメージなんですが…、実際はどうなんでしょうか。

合格した人はどんな勉強をしていて、どんなことが大変だったのか。
合格の決め手になったものや、心の支えになったものなど
、気になることを1級建築士の資格を持つ、井手翼さん(建築事業本部 設計部 2021年入社)にインタビューしてきました。


井手翼さん:建築事業本部 設計部 2021年入社 1級建築士(2022年取得)


―1級建築士を取得しようと思ったきっかけは?

業務で設計をしているので、業務上必要なためです。

―資格を取得するまでに勉強・準備した期間は?

2年間です。

―合格までに何回受験しましたか?

2回です。
1回目は入社した年に受験して学科試験は合格、製図試験は不合格でした。
翌年、2回目の製図試験で合格しました。
合格時に実務経験が2年に満たなかったため、数カ月後に免許申請をして資格を取得しました。

―資格学校には通いましたか?

通いました。
法改正で実務経験がなくても受験できるようになったので、大学時代から地方で資格学校に通っていました。
就職してからは、寮から通える同じ資格学校の千葉県内の校舎に転校しました。

―勉強・準備期間中のタイムスケジュールを教えてください。

<平日>
6:00~ 起床
7:00~8:00 通勤(電車の中で勉強)
8:30~12:00 業務
12:00~13:00 昼休み(昼食後自席で勉強)
13:00~18:00 業務
18:00~19:00 退勤(電車の中で勉強)
19:00~21:00 夕食、入浴
21:00~23:00 勉強  製図中心
23:00     就寝

<休日>    
土曜 12:00~19:00 寮で勉強
日曜   10:00~19:00 資格学校で製図講義、模試等

当時は会社の寮に住んでいて、行きの電車は座れることが多かったので勉強しやすかったです。
電車の中では建築士試験学科問題集のアプリを使って勉強していました。

―勉強・準備で大変だったことは?

休日のほとんどが学校や勉強に消えていく体力的なつらさと、なかなか友達と会ったり、遊びに出かけたりできない精神的なつらさがありました。
同じタイミングで同じ部署の人や大学の同級生も受験していたので、お互いの模試の成績を確認して、もっと頑張らなくては!という気持ちになることも多かったです。

―得意・苦手だった分野(科目)は?

【得意分野(科目)】
学科:計画
製図:記述

【苦手分野(科目)】
学科:法規
製図:作図
です。

当初、作図は周りに比べてかなり遅かったです。
資格学校ではストップウォッチを持って作図をし、何にどれだけ時間がかかっているのかを各自がホワイトボードに書くことになっていたので、自分が周りより遅いことに気づかされて焦りました。
業務ではCADを使って図面を描くので、手で作図をするのに慣れていなかったんです。

資格学校でテクニック的なものがわかってからは、作図のスピードが上がりました。
例えば、横の線は横の線でまとめて、縦の線は縦の線でまとめて描くことで効率化できるんですよね。

―「これが合格の決め手になった」と思われること&ものは?

学科は根気よく過去問を解いたことです。
過去問10年分を何周か、こなしました。
製図は人と図面を見比べて、話を聞いて、お互いの図面の書き方や考え方を比べることですね。

入社2年目は業務が忙しくなり、会社から帰って寝るのが精いっぱいというときもありました。
そんなときは、今日は勉強せずに寝る!と割り切っていました。
よく食べて睡眠時間を犠牲にしないこと
健康第一です!

―「合格までの心の支えになった」と思われること&ものは?

1級建築士は中学生からの夢だったので、勉強がつらいときはもう少し頑張れば夢に手が届く!という思いをモチベーションにしていました。

1級建築士に憧れたきっかけはテレビです。
カッコいいビルが紹介されていて、こういう建物を作る仕事があるんだと。
設計って面白そうと思いました。
そこから1級建築士になるための進路を選んでいきました。

―資格を取得して感じたメリットはありますか?
合格を家族に知らせたとき、喜んでくれました。

合格まで3年以上はかかるのではないかと当初は思っていました。
1回目の受験はお試しくらいの気持ちだったので、学科試験にまさか1回で受かると思っていませんでした。
勉強を始めてみたら想像以上に大変だったので(笑)、早く受かりたい!という気持ちが強くなっていきました。

業務は年次が上がるごとに忙しくなってくるので、忙しくなる前の早い段階で資格が取れたことは、今、助かっています。

―これから資格取得を検討している方に向けてのメッセージをお願いします。

簡単な資格ではありませんが、根気があれば合格できる資格だと思います。
建築設計の道に進むのであれば避けて通れない資格なので、入社後早いタイミングで勉強を始めることをおすすめします。

私は大学時代から試験勉強を始めていましたが、大学生のときにしかできない経験もあるので、そういう経験を大事にしてもよかったのではと今になって思うこともあります。

―現在の業務で自慢できることやうれしかったことを教えてください。

【自慢できること】
初めての主担当案件が先月竣工し、無事引渡しを迎えられたことです。
東洋建設では、設計部でも2年目に施工管理を半年間経験することになっています。
私の場合、初めて主担当としてコンペに参加し、自分もプレゼンをした案件が、コンペで勝ち抜き、その現場で施工管理も担当することになりました。
つまり、基本・実施設計も、施工管理も、監理も全部自分で!という貴重な経験です。
一通りやりきった実感がありました。

主担当としてのプレゼンはかなり緊張しました。
それまでにも先輩のプレゼンを手伝い、プレゼンにも同席した経験はありましたが、同席しているだけなのに大勢のお客様から見られているという空気感で緊張したくらいなので(笑)。
主担当としてのプレゼンでは、事前に社内で何度もリハーサルをし、私は設計コンセプト、間取り、外観などのパートを20分くらいにわたってお客様20人ほどの前で説明しました。

でも、設計部長や関東建築支店の部長陣の前で行う社内リハーサルも、なかなか緊張するものなんですよ(笑)。
プレゼン内容だけでなく、「もっと声を張るように」などプレゼンの姿勢についても指導していただきました。

施工管理として現場に出ていたときは、現場でどんなふうに所長や職員が設計図を見ているかがわかり、設計図を描くときにどういう工夫をしたらよいのかを学べました。
図面通りに建物が立っていくのを毎日見るのは面白く、責任も感じました。

【うれしかったこと】
お客様から引渡し時に「綺麗な建物を作っていただき、ありがとうございます」と言ってもらったことです。

―本日はありがとうございました!

製図試験は6時間半にもおよぶ長丁場。
お腹もすいてくるのでパンやお菓子などをつまみながら試験に臨んでいる人が多いと井手さんから聞きました。
井手さんの場合は、アーモンドチョコレートだったそうです。
「今も、ときどきアーモンドチョコレートを食べることがありますが、あのつらかった試験勉強を思い出しますね…」

甘くてつらい、試験勉強の思い出の味?

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