2021年下半期に気になった25曲
今年もあっという間だったね〜。
みなさんは、どんな年になりましたか?
では、さっそく下半期も気になった25曲を紹介していきます。
1. Khruangbin, Quantic - Pelota (Cut a Rug Mix)
2020年にリリースしたKhruangbinの『Mordechai』のRemix版が今年リリースされました。
その中から、天才音楽家とも言われているQuanticがRemixに携わった「Pelota」を選曲。
原曲が異国情緒あふれるサウンドの雰囲気をくずさずにいい感じに踊れるテイストにしてくれている。ゆるやかに揺れたい1曲。
2. yes/and - Ugly Orange
今期はアンビエントにハマり気味だったので、偶然見つけたyes/andというアーティストが気になりました。
温かいギターと、ヨギボーのように包み込んでくれる低音が、まるで宙に浮いているような気分に…。
これでばっちし寝た。
ジャケもイケてますね。
3. Unknown Mortal Orchestra - That Life
耳に残るほどクセクセなリフなのに、いつの間にか曲になじんでいる不思議な曲。
セサミストリートっぽいキャラもかわいい。
4. Wet - Larabar
NYブルックリンのトリオ、WetというアーティストのLarabarが気になりました。曲のほとんどがキックだけでリズムを構成していてプロデュース観点ですごい曲だと思いました。
ピアノに繊細な歌声が絡みつく感じ。無駄なものが削ぎ落とされた感じが印象的。
5. Oracle Sisters - Asc. Scorpio
フランス/パリ拠点のサイケポップバンド、Oracle Sistersから1曲。
ギターリフが親しみやすいサウンドで良いです。
6. イ・ラン - 何気ない道
コミック作家でもありイラストレーターでもありシンガーソングライターでもある多彩な活動をしている韓国のイ・ラン。
ゆったりとしたアジア系ヒューマンドラマに流れていそうな1曲。
こういう曲こそ、何もない日に聴きたくなる。
7. LI YILEI - CHU / 處
中国出身のサウンドアーティスト、Li Yileiより1曲。
時間が止まっているようなアンビエント。
狭さも感じるし、広さも感じられる1曲。
8. Dinah Washington - Teach Me Tonight
ジャズクラシックから1曲。
こういう曲は雨の夜の帰り道に聴くと、なんだか映画の主人公になれた気がしてとても好き。
余談ですが、ぼくが好きなジャズピアニスト、エロール・ガーナーが弾くTeach Me Tonightも素晴らしいので紹介しておきます。
9. WILYWNKA, Brasstracks - Our Style
久々に日本語Hip Hopあさっていたらハマった1曲。Brasstracksのトラックもアツいよね。WILYWNKAも好き。
10. L’lmpératrice - Anomalie bleue
フランスのディスコバンドL’lmpératriceが『Tako Tsubo』というアルバムがリリースしていた。
なんでタコツボ…?というのは置いといて、サウンドがおしゃれでとろけた。
今期の推しバンドの1つ。
11. Sunset Rollercoaster - Let There Be Light Again
なぜかこの曲を聴くと泣けてくる。
この曲はアニメ「Sonny Boy」のサントラで使われているっぽい。Sonny Boyはぼくも見ていたけど、内容がけっこう難しくて、途中で見るの辞めちゃった。
12. 馬念先 - 台北紐約
Mellowで最高です。
台北紐約というのは「Taipei New York」という意味らしい。
紐約 = New Yorkなんだ。へぇ〜。
馬念先は歌手だけではなく、俳優としても活動しているらしい。
13. Jon Batiste - I NEED YOU
ウキウキでよろしい。
朝の情報番組「スッキリ」とかでも紹介されていたので、もはやとても有名なジョン・バティステ。
ポジティブなバイブスがあふれていて好きです。
14. Samm Henshaw - Grow
生活に馴染むグッドサウンドって感じ。
テンションがゆるいスネアの音とドライなリムショットの音が印象的。
15. 思い出野郎Aチーム - 君と生きてく
ベイビベイビ〜君と生きてく〜。
裏切らないソウルだ…。いつまでもストレートに理解できる歌詞を書き続けて欲しいバンドです。
16. Slow Pulp - Shadow
ノイジーなギターなのに脱力を感じる。
メロコアっぽい構成なのに、Slow Pulpらしいサウンドになるのがすごい。
メロコアといえば、Sum 41の「In Too Deep」をSlow Pulpがカバーしていたのも良かった。サビのノイジーさが最高。ギターソロがしょぼくなってて笑う。
17. Bonobo - Rosewood
毎度リリースするたび思うけれど、Bonoboは本当にサウンド的に裏切らない。
アートワークとサウンドの洗練され具合は個人的にピカイチ。
こんなかっこいいおじさんになりたいな。
18. Porter Robinson - Wild Tempos
Porter RobinsonをてっきりEDMの人と思い込んでいたけど、良い意味で裏切られました。Wild Temposは内省的で素晴らしい1曲だと思います。
「おおかみこどもの雨と雪」のサントラを作った高木正勝さんを敬愛していて、Porter Robinsonは日本に来て実際に会いに行ったとのこと。
たしかに高木正勝さんが生み出す、どんな人も受け入れてくれるようなサウンドに聴こえる。
曲の後半部分が泣けます。
19. Rachika Nayar - The Trembling of Glass
ギターをチョップしまくったアンビエント。
緊張感を感じるとともに神聖な感じもする。
後半に正常なギターサウンドに戻るときの安心感が半端ないです。
20. Asa Tone - Ⅲ
インドネシアのMelati Malayと、NYの Tristan Arp と Kaazi から構成されたプロジェクトAsa Tone。
どこかガムランのような雰囲気も感じつつ、都会的な冷たさも感じるアルバム。
21. Durand Jones & The Indications - Cruisin to the Park
夜の散歩にもってこいな1曲。
ナイスなソウル。
鼻歌で歌いたくなるメロディです。
22. SPICE - A Better Treatment
ジャケが良すぎるって。
ハードコアサウンドとシガーロスを混ぜたような珍しいサウンド。
バンドの中にバイオリンがいるからこそできる技です。かっこいい。
23. Courtney Barnett - Before You Gotta Go
新譜は少しゆるくなったコートニー・バーネット。
これも何も予定がない日に聴きたい1曲。
アルバムタイトルの「Things Take Time, Take Time(ものごとには時間がかかる。時間をかけろ)」もとても考えさせられて良い。
24. Japanese Breakfast - Paprika
フィラデルフィアを拠点に活動するミシェル・ザウナーのプロジェクトJapanese Breakfastの新譜がとても良かったです。
Paprikaは祝祭感が随所で感じられて、勇気を与えてくれる1曲。
サビ後半のブラスセクションのメロで心を鷲掴みにされました。
25. Green-House - Sunflower Dance
ノンバイナリーのアーティストGreen-Houseが下半期に紹介する最後の曲になりました。
最後もやっぱりアンビエントで締めようかと。
Green-Houseが作る音像は牧歌的であたたかいです。
幾度もやすらぎをもらっていました。
ピアノとフルートと丸々としたシンセが特徴的なSunflower Danceを聴くと、とげとげした感情がなくなっていきました…。
Meditative(瞑想的)な音楽ともいえるので、もし落ち着きたいときはぼくは激推しします。
総括
下半期は、アンビエントミュージックを比較的聴いていました。
ある時ふと、なぜアンビエントに惹かれるのか?を考えてみたんです。
そこでぼくの中でキーワードになったのが
「人を選ばない音楽であること」
でした。
ぼくはアンビエントには、性差もなければ、メッセージ性もほとんどないと思っています。
これは悪いことではなくて、逆に言うと、どんなリスナーでも受け入れてくれる音楽だと思っています。
女性・男性目線で書かれた歌でもなければ、励ますような曲でもない。
ただ受け入れる。
音楽には、伝えるための音楽と、リスナーを受け入れる音楽があると思っています。
もちろん、どちらが良いという話をしたいわけではないです。どっちも良い。
ぼくも素敵な歌詞の音楽に日々励まされまくっている身ですし。
ただ同時に、いまのありのままの自分を受け止めて欲しいときもある。
そんなときにぼくはアンビエントミュージックを聴いています。
ぼくはアンビエントは差別をしないオープンな音楽だと思っています。
だから、ぼくはアンビエントが好きなのかもしれない。
以上、下半期気になった25曲でした。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
上半期の気になった25曲はコチラ
Toyosea