【ガーネット②御めでたいザクロ石】
今回はガーネットの
成分・豊富なバリエーションについて
ご紹介したいと思います!
1. 成分
今回はレッド系のガーネットを中心に
一番産出量の多い
アルマンディンガーネット
の成分をご紹介します!
ガーネットは、
鉄・アルミニウム・ケイ素が主成分の鉱物です。
結晶系は等軸晶系と斜方晶系があり、
十二面体や二十面体の結晶も発見されています。
ガーネットは結晶系は同じでも成分が異なり、
色や屈折率が異なる類質同像と
呼ばれるものが多くあります。
硬度は基本7.5
比重は成分によって色々なんですけど、
3.95〜4.25
色のバリエーションは、
赤・オレンジ・黃・緑・褐色・黒・無色・紫
などが見られます。
2.豊富なバリエーション
ガーネットの種類は大きく分けて
2種類に分類されます。
レッド系のガーネットは
アルミニウム系ガーネット
(パイラスススパイト系統)
に属しています。
中でも
● アルマンディン
● バイロープ
● スペサルティン
の3つが代表的なんですけど、
3つの中間的な位置に
ロードライト・マラヤ
といったガーネットがあります。
また、スペサルティンの中でも
美しいオレンジ色のガーネットを
マンダリンガーネットと呼ぶ場合もあります。
もう1つはグリーン系のガーネットで、
カルシウム系ガーネット(ウグランダイト系統)
と呼ばれています。
鉱物名では
● グローシュラー(ヘソナイト・ツァボライト)
● ウバロバイト
● アンドラダイト
(デマントイド・トバゾライト・メラナイト)
そして、グローシュラーとアンドラダイトの
中間に属するマリに分類されています。
中でも、グローシュラーの仲間で、
成分や層の入り方が微妙に異なる
ツァボライトは、
1960年に
ケニアのツァボ自然国立公園で発見された
非常に希少なガーネットだと言われています。
ガーネットのその他のバリエーションとして
● カラーチェンジ
(スペサルティンとバイロープの固溶体)
● リューコガーネット
(透明でかなりレア)
● レインボーガーネット
(虹色の部分がある)
● スターガーネット
(屈折の加減で星が入ったように見える)
など、ガーネットには、
含まれている成分の種類によって
ここで全部をご紹介しきれないくらいの
多くのバリエーションがあります。
次回の記事もお楽しみに〜
でわ!