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豊中で動き出している、みんなの学校ごっこ「トヨナカサマセミ」とは?/【#とよなかって】【#6】

 皆さん、こんにちは!【#とよなかって】です。

 今回は、独自記事第三弾として、豊中で起こっている新たなチャレンジである「トヨナカサマセミ」について紹介していきます。

『オトナもセイト⇔コドモもセンセイ』を合言葉に始まった、トヨナカサマセミ。
背景には、ローカルを学び・実践する場である「とよなか地域創生塾」の動きと、「豊中の地域、学校を開いていこう」という想いがありました。

こちらの記事では、「サマセミや地域創生塾って、そもそも何?」、「地域×学校って?」といったトヨナカサマセミのはじまり、2月に開催したプレ開校、そして今夏8月18日(日)に開校する「トヨナカサマセミ2024」についてご紹介します。

本記事の執筆にあたっては、トヨナカサマセミ2024年実行委員の中から「喫茶ピーコック」店主の上芝さん豊中市立市民公益活動支援センター(通称:トヨカツ)上村さんにインタビューさせて頂きました。
ご協力ありがとうございました!

左が上村さん、右が上芝さん。和やかなツーショット

「豊中で何かをやってみたい人」、「ローカルな動きに関わってみたい人」は必見です!

#とよなかって】は、独自の取材による記事や、皆さんが【#とよなかって】を付けて発信してくれた情報のキュレーションを通じて、豊中の魅力を創造/想像・発信するプラットフォームです。




「トヨナカサマセミ」のはじまり――

「とよなか地域創生塾」のリソースをストックしていきたい

「とよなか地域創生塾」(以下、地域創生塾)とは、豊中市が主催する「地域の魅力を高め、地域の未来を創造していく人材の育成をめざした新しい学びの場」です。
2017年から始まり、現在、2023年度に開催された第7期まで、毎年開催されています。

直近の第7期では、「ローカルを学び、ローカルで活動するための学びと実践の場」として、「イベント・メディア」と「空間活用」の2コースから学べる全10回の連続講座が実施されました。

ここ7年の中で、豊中での動き、地域での実践、豊中やそこに加わる仲間との関わり・・・などの関心から、毎年様々な人たちが地域創生塾に加わり、地域で実践を行ってきました。

「それぞれの期で、個性や雰囲気が全然違って面白いよね」とお話してくれた上芝さんと、上村さん。
実は上芝さんは地域創生塾1期生上村さんは1期から6期までの事務局運営に関わっていらっしゃったとのこと。

行政が主催する市民講座、というとどこか堅苦しいものをイメージする方もいるかもしれませんが、地域創生塾には、豊中ならではの行政との距離感があるのが一つの特徴です。

豊中市は市民協働というものや、地域に提案することを面白がってくれる人が多いのが印象的です。
卒塾生からも「行政と距離が近くなった」とか「こんなに地域で活用できるものがあるんだ」とかの声をもらうことが多くて、行政や公的資源を自分ごと化しやすいんだと思います。
こうした距離感で、地域の資源を活用しながら挑戦できることが、地域創生塾の醍醐味だと思うんです。

上村さん

こうして7年の間に生まれた、豊中での「実践」と「人材」がだんだんと積み重なってきた一方で、改善点も見えてきました。

それは、各期ごとのつながりが生まれている一方で、つながりが属人化していたり、卒塾生やそこに紐づく活動が蓄積されていない、ということでした。

地域ですでに活動している人が、意外と卒塾生だった!なんてこともあるんですよ、みんな卒塾生の看板はしょっていないだけで。
そうやって卒塾生がやっていることをアーカイブしたり、お互いが混じり合うことで、地域活動のモデルや事例として、より「地域創生塾の価値」を可視化できるんじゃないかな。
「この塾に通えばあんなことができるんじゃないか」「自分もこんな風になってみたい」っていう、新たに関わりたいと思っている人にとっての地域プレイヤーとしてのロールモデルとなる人が出てくると思うんですよね。

上芝さん

地域と学校を開いた、地域の実践の場

地域創生塾で学んだことのアウトプットの場として、地域創生塾の枠を超えた「地域の中で知見や人材がたまっていく仕掛け」が必要な時期ではと模索されていたお二人。

そうした想いを動かすきっかけとなったのが、「庄内コラボセンター・ショコラ」(以下:ショコラ)ができたことでした。

「ショコラ」と、そこに隣接する「庄内さくら学園」の双方を地域に開いていきたい、そんなショコラ・橋本館長の想いも加わったことで、「地域や学校を開く」ことへチャレンジができる環境が生まれました。

また、地域創生塾の第7期の企画運営に株式会社ここにあるが加わったことで、ここにあるがサポートする尼崎・みんなのサマーセミナーを参考モデルにしながら、「地域での実践のプラットフォーム」として、2023年夏ごろからトヨナカサマセミの構想が生まれてきました。


「#とよなかって」では、「庄内コラボセンター・ショコラ」および「庄内さくら学園」についても、ご紹介しています。
詳細を知りたい方は、ぜひ過去に公開した記事も合わせて読んでみてください!


2月18日(日)プレ開校!inショコラ

まずは形にしてみる!

トヨナカサマセミ実現に向けて、まずは地域創生塾卒塾生の有志を中心に、2024年2月18日(日)のショコラの開館一周年イベント「子育て応援フェスタ with ショコラ1周年 キッズランド in ショコラ」にてプレ開催を実施。

実行委員会として走り出しながら、どうすれば「関わりの余白」を作れるのか、初めての試みにみんな試行錯誤をしながら進めていきました。

当日の様子

1限目「数の不思議」 センセイ:庄内さくら学園 江原校長
普段は聞く機会の少ない校長先生の授業にオトナもコドモも釘付け!
2限目「サマセミキャラクターをつくろう!」 センセイ:とよなか地域創生塾生
サマセミ本番に向けたロゴアイデアWS。「豊中」にまつわる多様なアイデアが出ていました!
サマセミでやってみたい教科についてアンケート
通りすがりの方や、トヨナカサマセミってなに?と気になる方へ参加してもらいました
突如リーゼントで現れた上芝さん
この姿で朝礼!しびれますね(笑)

夏のトヨナカサマセミ開校に向けて

最初は小さく始まった「地域での実践のプラットフォーム」への想いでしたが、2月のプレ開催をやってみることで、手探りながらも関わった人たちと想いや目指したい地域のあり方を共有できる機会になっていました。

「最初に、こういうことをやってもいい場所が地域にあるんだよ、を伝えることが大事。今回のためにリーゼントを調達しました」と笑って話してくれた上芝さん。

トヨナカサマセミの動きをきっかけに、地域創生塾の他にも地域に関わる入口ができつつあります。
そこから関心を持った人たちが、次のステップとして地域創生塾で学び、さらに地域で活動することで、地域内での活動にも循環がうまれ、今もすでにある豊中での動きが、より全体で同時多発的に起こっていきそうです。
まさにトヨナカサマセミが目指す「地域全体がプラットフォーム」の景色が見られるのも遠くはなさそうです。

8月18日(日)トヨナカサマセミ2024、開校!

ショコラ・庄内さくら学園での合同開校

さて、ここまではトヨナカサマセミが形になるまでの想いや経緯について、ご紹介してきました。
長すぎた前置きが終わり、ついに今夏8月18日(日)にて、トヨナカサマセミ2024が開催されます👏

「地域や学校を開く」をテーマに始まったトヨナカサマセミ。
ショコラ橋本館長や、庄内さくら学園の先生方の想いとご協力もあり、今回ショコラと庄内さくら学園を会場として開催することになりました。

新たなメンバーも実行委員会に加わりながら、8月に向けて作っています!

チームに分かれて実行委員会を推進
ロゴデザインを決めている場面

今後の動きは、随時トヨナカサマセミのInstagramにて発信されるようです!
お楽しみに!


みんなでまちを面白がる

お二人の話やトヨナカサマセミについてお伺いする中で、地域のいろんな垣根を越える豊中の風土が、また新しい動きを伝播させているように感じました。
まちに関わる中では、ときには行政職員・市民、公共・民間、施設やエリアなどいろんな境界がありますが、それを飛び越え、それぞれが見ている景色を分かち合いながら一緒に作っていく
まちの今あるものを、「もっとこうなったらいいんじゃない?」と面白がりながら、ハックしていく。

一緒に企んでいく中で、結果的に地域課題や困りごとも一緒に解決されちゃう、そんなパワーと関わりしろが、これからのトヨナカサマセミに繋がっているように感じます。

8月18日の開校はもちろん、今後のサマセミの歩みが楽しみですね!


【インタビュー】わたしにとっての#とよなかって
(上芝)アイデンティティ
生まれも育ちも豊中だけど、地域にかかわることで逆説的に「概念・豊中」の輪郭を知りつつある。喫茶店を持っている自分だからこそだが、おいでといえる場所があることはありがたい。
(上村)チャレンジできる場所
転勤族で豊中に引っ越してきて、いろんなチャレンジをやらせてもらえた
ので、その恩返しとして自分が次に新しいことを起こす人を支えたい。
豊中は新しいことに寛容・面白がってくれる気風がある。日常的あいさつ・コミュニケーションでも温かさを感じるまち。


【#とよなかって】ではこのように、独自の取材による記事のほか、皆さんがハッシュタグ【#とよなかって】を付けてくれた投稿などをキュレーションし、豊中の魅力を創造/想像・発信していきます。

あなたの【#とよなかって】投稿をお待ちしています!

 それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

 筆者:中村優希


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