山の見える商店街
配達のバイト中にラジオ関西を聴くことが多いので、タイトルはラジ関のジングル「海の見える放送局」を少し意識した。放送局から海が見えるなんて、実に神戸らしいと思う。昔の須磨の本社からはもちろん、今のハーバーランドからもきっと海が見えるのだろう。
灘区に海の見える放送局はないが、山の見える商店街はある。王子公園駅より少し東、阪急の線路の山側にある摩耶商店街がそれだ。南北にアーチが立っていて、その奥に摩耶山が見える。建物のすき間から山が見えるというのもまた、神戸らしいと思う。豆腐や手芸などいくつかの店は現役で、特に藤本豆腐店のうすあげは、入れると味噌汁がちょっとリッチになるので週4でリピートしている。
その豆腐屋の前あたりから東西に、昔は西灘市場があった。たぶん震災より前の話だと思う。家探しをしていたときに不動産屋で古い住宅地図を見せてもらったことがある。今私が住んでいる家も、元のオーナーはこの市場の商売人だった。東の入口だった場所にはベーカリーハウスほていDoがある。パンを買うとカードにスタンプを押してくれるのだが、文字を見るとプチメリーとなっている。どうやら、ご主人が別の場所で以前やられていたパン屋の名前らしい。カードを忘れた時はレシートに押してくれるから、覚えておくといい。