テキーラの人

神戸市灘区在住

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最近の記事

リバーサイド・シティ

先日、商店街での買い物の途中、一燈園の座席を囲うビニールがなくなっていることに気付いた。「串かつ」「忠勇」と書かれたのれんが風に揺れて、お客の脚だけが見える。季節が変わったのだ。日も長くなって、日没は7時過ぎだ。明るい時間をただテレビをみて過ごすのはもったいない気がする。その日はたまたま家族が揃っていたので、夕食の準備を早めに済ませて、日が暮れるまで都賀川で一杯やることにした。 川に到着すると先客が二人、中洲でこじんまりと酒盛りをやっている。こちらは缶ビールとシュガーラスク

    • そこにケーブルカーとロープウェーがあるから

      この4月から店番をやらせてもらっている摩耶山の『monte702』には、アウトドアグッズのレンタルサービスがある。ヘリノックスの椅子や自立型のハンモック、バーナーも置いている。が、意外と借りる人は少ないのである。店番をしていても、へーこんなのあるんですねーと言われることはあっても「じゃ、借ります」とはなかなかならない。 そこへ先日、一人の若者が「ハンモック貸してください」とやってきた。借りられますか?ではなく貸してください。もう、借りる気が満々だ。今日は誰も借りないだろうとた

      • Y+T先輩

        原田通にある横尾忠則現代美術館(Y+T MOCA=Yokoo Tadanori Musuem of Comtemporary Art)はその名の通り、横尾忠則氏の作品が収蔵、展示されていて、年に2回くらいのペースで新しい展覧会をやっている。 その横尾さんの過去のツイートから、気になるものを見つけた。 灘区の青谷にも住んでいたことがある横尾さんだが、出身は兵庫県西脇市である。高校時代は西脇におられたようなので、バイト先は西脇郵便局だったのかもしれない。だとしたら私は後輩にな

        • ブラット六甲

          少し前の日曜日、ワッフルを買いに六甲まで歩いた。将軍通の路地を通過し、六甲風の郷公園が近づいてきた辺りで山手幹線を海側へわたる。公園の手前におもしろいクルマ屋があるので、買いもしないのに在庫チェック(以前はスバル・ブラットというレアな車が置いてあった)をしながらワーフルハウスを目指した。 日曜日が定休日だが、店の前に自動販売機があるので心配はいらない。千円札を2枚入れるとパカっと扉が開いて、中に8枚入りのワッフルと釣銭、さらには紙袋まで用意されていて気が利いている。このシス

          Don't think, ride.

          JR灘駅と摩耶ケーブル下駅を結ぶコミュニティバス「坂バス」もコロナの影響を受けているようだ。暫定的に運行本数が減っている。 坂バスがなかったころを思い出してみる。摩耶山のリュックサックマーケットに行くときも、ケーブル下駅まで歩いて登っていたと思う。夏場とか、二日酔いの朝とかは地獄だった。あの地獄の日々には戻りたくない。とはいえ民間のバス会社が走らせている路線だから、乗る人がいなくなれば運行本数が減るのは仕方のないことだ。 何か私にもできることがあるだろうか。深く考える前に

          Don't think, ride.

          山の見える商店街

          配達のバイト中にラジオ関西を聴くことが多いので、タイトルはラジ関のジングル「海の見える放送局」を少し意識した。放送局から海が見えるなんて、実に神戸らしいと思う。昔の須磨の本社からはもちろん、今のハーバーランドからもきっと海が見えるのだろう。 灘区に海の見える放送局はないが、山の見える商店街はある。王子公園駅より少し東、阪急の線路の山側にある摩耶商店街がそれだ。南北にアーチが立っていて、その奥に摩耶山が見える。建物のすき間から山が見えるというのもまた、神戸らしいと思う。豆腐や

          山の見える商店街

          木を見るに敏

          灘高架下のマジカルファニチャーの前に木っ端のtake freeコーナーがある。普段は行動のおそい私も、そこにいい木を見つけると素早く頂きにあがる。多くは家具づくりの際に出る木の切れっ端なのだが、たまに切れっ端というには憚られるような立派な木材が置かれている。あまりに立派なので心配になって「もらっていいですか」とわざわざことわりを入れている人を見かけたこともある。 調味料や日用品を置いている棚など、我が家のいくつか家具(というほどのものではないが)はこの頂きものの木でつくって

          木を見るに敏

          テキーラの人

          11月21日は今年最後の摩耶山リュックサックマーケット。皆勤賞とは言えないが、今年はまあまあ行っている。そしてちゃんと出店もしている。街中のフリマと違い、山上のフリマは出店料がかからない。それをいいことに3つの店をやっている。 1つめが、MAYA FRISBEE PARKという名の貸フリスビー屋。掬星台を広大なフリスビーパークに見立てて、希望者にはフリスビーとフリスビーの相手(私)を貸し出す店。前回は甲南大学でアルティメットフリスビーをやっていたという人がお客さんになってく

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