テキーラの人
11月21日は今年最後の摩耶山リュックサックマーケット。皆勤賞とは言えないが、今年はまあまあ行っている。そしてちゃんと出店もしている。街中のフリマと違い、山上のフリマは出店料がかからない。それをいいことに3つの店をやっている。
1つめが、MAYA FRISBEE PARKという名の貸フリスビー屋。掬星台を広大なフリスビーパークに見立てて、希望者にはフリスビーとフリスビーの相手(私)を貸し出す店。前回は甲南大学でアルティメットフリスビーをやっていたという人がお客さんになってくれた。ちなみにその人は何年か前から顔見知りだが、リュックサックマーケットでしか会わないし、名前も知らない。でも、会えば一緒に酒を飲んだりする。
2つめが本屋。台湾でよく見かける商用車VERYCAの写真集を販売している店。VERYCAをフィーチャーした本は、おそらく世界初だと思う。とは言え、コンビニでカラープリントしたA4サイズの紙を折って、切り込みを入れて、また折って…という簡易な作りなので様子を見に来てくれた息子の保育園のパパ友は「こ、これが売りものなんすか!?」と驚愕していた。その日は2冊売れた。
3つめがフリーテキーラ屋。元々は50円で売っていたが飲食販売の事前申請が面倒になり、売るのをやめた店。売っているわけではなく、たまたま仲良くなった人同士が掬星台という景色の良い場所で自由にお酒を楽しんでいるだけというどこかの料亭のような理屈をこねてやっている。あわれに思った人がドネーションで小銭を置いていってくれることが稀にある。
3つめがいちばん店らしくないが、かれこれ15年近く続いている。私のことを、名前は知らなくても「テキーラやっていた兄ちゃん」と認識している人が何人かはいると思う。そう、私がテキーラの人です。