「新参者が地域に溶け込む方法」-地域を活性化する公共施設マネジメント 地域との関係づくり編①-
こんにちは。
RFAまちづくりデザイン室の本家です。
私がディレクターを務めるコミュニティ型公共施設「コミュニティ・マルシェ」での4年間の活動をもとに地域を活性化する施設マネジメントのノウハウを少しずつまとめていくことにしました。
同じように地域での活動をされる方々の参考になればと思います。
(コミュニティ・マルシェ活動概要はこちら・・・)
〜地域との関係づくり編①〜
まずはじめに、私が鳩山町へ移住し、どのように地域との関わりを作り始めたか、地域活動における土台作りの話です。
私は2017年に鳩山町に移住して活動を開始しました。
活動開始当初は当然知らない人ばかりでしたし、私たちのことを警戒している人達も少なからずいました。
地域に溶け込んでいく方法は人によって異なると思いますが、ひとつ言えることはその人が好きなこと・得意なことを軸に進めるべきと考えます。
私の場合はそれが「昭和歌謡」でした。
(歌謡曲ミュージシャンとしての過去の活動はこちら・・・)
私は移住初期の頃、仕事の合間を縫って地域の老人ホームで昭和歌謡の慰問演奏を行い、地域のビアガーデンで昭和歌謡流しを実施しました。
(新型コロナウイルス流行前の話です)
自分の好きなこと、できることで聴いている方に楽しんで頂け、地域の方との距離を縮めることができました。
お酒を飲みながら、好きな歌手について談義することで、むしろかなり懇意にして頂ける方が増えてきました。
昭和歌謡をやっていたことがまちづくりと繋がった瞬間です。笑
ノウハウというにはかなり属人的な内容ですが、キャンプが好きな人はキャンプで、スポーツが好きな人はスポーツで人とつながっていくことができるはずです。
まず自分が自然にできることで人とつながり、その輪を広げていく感覚で、時間はかかるかもしれませんが、無理をせず仲間を増やしていくことができるはずです。
新参者が地域の輪に入れず、地元民に嫌われてしまう話をよく聞くことがありますが、私は「嫌う=その人のことを知らない」と考えます。
大抵の場合はその新参者が何をやっているのか分からないから嫌われてしまうのではないでしょうか。
地域の方々に何故その活動を行いたいか、どういう思いでその活動を行っているかを誠意を持って知ってもらう努力をし続ければ、経験上否定され続けることはありません。
また、こちらも相手を知る努力をすることも大切です。
地域には様々な立場の方、自分より先に地域活動をされている方も沢山いらっしゃいます。
その中でどうしても相容れない立場の方もいるかもしれません。
そんな場合も、こちらから否定はしないようにしています。
まずはとにかく相手の意見を聞き、受け止め、知る努力をします。
そのうえでどうしても相容れない場合も結論を急がず、ほど良い距離感を保ち、自分の活動に打ち込みます。
そうしているうちに自分の活動でしっかり成果を出していけば数年後その方が突然仲間になってくれたりもします。
それはおそらく、自分たちが理想だけでなく実際に理念を実現していく姿をみて信頼をしてくれるようになったのではと思います。
ですので時間をかけて認めてもらうケースもあると思います。
非常に忍耐が必要な仕事かもしれません。笑
そんな感じで、今回のまとめ。
【 地域との関係づくりのコツ 】
①好きなこと・できることで人とつながる。
②知ってもらう努力と知る努力。
③相手を否定しない。時間をかけて初めて構築できる関係もある。