SOSを出せないあなたへ

「助けて」と言えないアナタへ
一人で声を殺して呼吸を忘れるキミへ
苦しいね　死にたいね　でも死ねないね
もう泣かないで　目が腫れやすいから
涙の中眠らないで　起きるのはとても苦しいから

逃げ場所も作れない哀れな君
弱さを見せることもできない無様な君
心に残した傷は君に呪いをかけるよ
『忘れるな』って
笑っちゃうよね　忘れたいのに

人工色の仮面をつけるようになったとき
酷く生きやすく　酷く汚れた世界に誘われ
貴方を失くしていく
ねぇ、君はどこに行ったの？
キミは誰なの？　誰が望んだアナタなの？
私はどこにいるのでしょうか

「助けて」と言いふらすお前
闇を抱えたフリをして悦に浸っているお前
「苦しいね」　「大丈夫？」　きもちわるいね
もう言わないで　息が出来なくなる
何もないなら放置か　私の涙は知らないふり
　
私はまるでサンドバッグのようで

逃げ場所にされる可哀相な君
弱さを見せると逃げられる惨めな君
心に刺された傷はお前という呪いとなる
―恨み―となって
笑っちゃうよね　消えて欲しいのにさ

人工的な笑顔が得意になってしまったの
もう心は無く　もう感覚も鈍くなる世界に誘われて
アナタは失われる
ねぇ、君はどこに行ったの？
キミは誰なの？　「———心配してくれないの？」
お前は何がしたいのですか

あの子の為と自分を偽り
あの時助けてもらえなかった自分を助けるフリをする
笑顔の裏に隠した涙は　とっくに乾いてしまった
遠い海と地平線　眩しい位の陽の中に
迎えに来てよ、お願い
偽られた貴方は泣き方も忘れてしまう
ではでは　さようなら　また会う日まで
腫れた瞼は重くなり闇の中に沈んでゆく
夢の中ならきっと誰かが私の弱い心を抱きしめてくれるから
起こさないで　こんな世界なんて
怒らないで　こんな私なんて

人工物の私を演じるようになったのよ
酷く優しいフリをして　酷く依存した関係に誘われる
最悪だ
ねぇ、キミはどこに行きたいの？
君はどうする？　貴方が望んだ世界なの？
私はどこが痛いのですか

私はどこに居たいのですか