悪魔と恋人

腐敗してゆく私の中
流れ流れ清らかで
美しき魂と女神が再び重なり合い
愛の炎が煌めく

あなたがいなくても
私は幸せでいられる
私がいなくても
あなたは幸せでしょう？
でも、あなたと溶け合ったあの瞬間（とき）から
虜になって　癖になって
生まれ変わったかの様に

あなたが悪魔だとしても
誰かがあなたを罵ろうと
私はずっとそばにいる
離れたくない　あなたがいい
悪夢も地獄も人の果て
磨き上げない成れの果て
綺麗なあなたが本当に悪か？

ワインのように酔いしれる
グラスの中には私の血

浄化してゆく私の中
ゆらりゆらり麗らかで
終わりなき魂と私が再び気付いたなら
星の音色が調べる

あなたがいなくても
世界は回り続けるのさ
私がいなくても
世界は美しいのに
でも、世界に生まれ堕ちたあの瞬間から
無意識のうち　惹かれたんだ
同じく堕ちたあなたに

私が悪魔だとしたら
誰かが私を貶すのなら
あなたはすぐに逃げ出して
離れて欲しい　あなたが好き
神も悪魔も人の性
鏡も見えず落ちる罠
汚い私は本当に悪魔？

瞳に映るが真実と
自惚れ肥やす虚栄の地

異端だと石を投げるのか
ケダモノだと唾を吐くのか
どうぞどうぞ嘲笑え
汚れた世俗に生きる
お前らの方がよっぽど

どうしたって悪か
違う様に見せかけた
同じ穴の狢
排他的な悪魔

教えてサタン
誰が世界をこんなに
こんなこと

魂は売れないわ
好きな人がいるの
燃えるような証を残す人

あなたが悪魔だとしたら
私もあなたと同じでしょう？
いつでもあなたを想っている
宿命の中　魅惑のあなた
逆さにさせない五芒星
力を見せた闇の星
綺麗でいながらあなたと悪魔

溶け合って永遠（とわ）になろう
一個として永遠（えいえん）だが
共にして答えとなる

世俗のことは忘れ去る
重ねた口にはあなたの血