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Photo by
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー / メトロポリタン美術館
結球
冷たい風が僕を刺す
一人歩けばカサつく唇
興味のないふりをして
街行く人は僕を見る
下を向くことしかできない夜
重ねて 重ねて
今があるなら
僕はいつどこで何を間違えた?
重なる想いが
胸を苦しめる
寒い夜には少し酷な話
それでも諦められない
夢の話
冷たい風を吸い込んで
晴れる視界と導く語り部
興味のないふりをして
夢叶う人を羨んで
下を向くしかできない僕なんて
重ねて 重ねても
過去になるなら
僕はいつまでも何に怯えてる?
高鳴る鼓動が
足を竦ませる
寒い夜には少し酷かもしれないが
それでも諦められない夢の話だ
重ねて 重ねて
未来繋いで
僕はいつまでも高みを目指して
重ねた言葉に
光灯りだす
寒い夜にはありがたい温もり
「夢なんて叶わない」と
言ったあの人は苦しそうで
「本当は叶えたかった」と
心は泣いてる
人間たちよ前を向け
冬を呼んだのが僕らなら
春を呼ぶのも僕らじゃないか
湧き上がる想いを重ねて
ひとひらの言葉に託して
僕という星に光は灯り
僕という大地に夢は実る