頭のいい人は、なぜホワイトボードが好きなのか『武器としての図で考える習慣』
今回は、『武器としての図で考える習慣』をピックアップします。
みなさんの周りには、会議の時にホワイトボードをよく使う人はいませんか?
オンライン会議が主流だという方は、なかなか使わないかもしれませんが、ホワイトボードや紙に図を描いてみると、すっきり議論が整理できたり、考えていたことがまとまったりすることがあります。これは、図を使うことによって、考えが深まるからです。
それでは明日から考える時は図を描いてみよう、と言っても、なかなか難しいですよね。そこで、本書は、図を描いて考えるコツをみなさんに伝授します。本書を読めば、「考えがまとまらない」「アイデアが出ない」と言った悩みを「図」で解決できるようになるはずです。
アイデア出しも「図」を使えばうまくいく!
それでは、具体的にどんな図を描けば良いのでしょうか?本書では、思考に役立つ図を多くご紹介していますが、ここでは、「新しいアイデアを出す」時に役立つ図を見ていきましょう。
著名な経済学者のシュンペーターは、イノベーションはすでに存在しているものの新しい組み合わせによってもたらされると指摘しました。それでは、例として、靴下や帽子などの日用品について、何か異なるものとの組み合わせで新しいアイデアがないか考えてみましょう。
この図を見ているだけでも、いくつか思いつくのではないでしょうか。この図は簡単に見えるかもしれませんが、これを「図なし」で考えるのはとても困難です。また、3つ以上の切り口を組み合わせる際も、下の図のようにスッキリとまとめることができます。
皆さんも、何か新しいアイデアを出す際には、この図を参考にしてみてください。
夫婦ゲンカも、図で解決できる
では、なぜ図を描くと深く考えられるのでしょうか。「図」を描こうとすると、文章よりも多くの情報を入れることができません。そうなると、図に描けるのは、大事なものであり、論理的であり、本質的なものになります。つまり、図を描くと、本当に理解すべき大切ことを炙り出すことができるのです。
この「図で考える力」は根本的な能力であるため、ビジネスのみならず日常のあらゆる場面で役立ちます。例えば、夫婦ゲンカも図で解決できます。久しぶりの外食で、何を食べるかで揉めたとしましょう。
しかし、夫はステーキでなくてもいいから「肉が食べたい」が本音で、妻は和食でなくとも「何かあっさりしたものが食べたい」が本音だったりするとどうでしょうか?図を描いて、2人の妥協点を探してみましょう。
図を書くと妥協点が一目でわかりますね。例えば、肉は肉でも比較的あっさりした豚のしゃぶしゃぶを食べに行く、サラダバー付きのハンバーグ屋さんに行くなど。いかにWin・Winの状況を粘り強く探り出すか。それが夫婦仲の良さを保つ秘訣だとすると、そんな時にも「図で考える」は威力を発揮します。
その悩み、図を使えば解決できます!
「仕事で出てきた問題に対して対策が思いつかない」、「良いアイデアがなかなか出せない」、「会議で何の議論をしていたのかわからなくなってしまった」などなど、良い考えが浮かばなかったり、考えがまとまらないことはよくあることです。
そんな悩みは、図を使って考えれば解決する問題かもしれません。
本書では、頭のいい人が考える時に使っている「図の型」や「思考の切り口」をご紹介しています。あなたも、まずは本書を見ながら、図を描いてみることから始めませんか?
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