サプリメントの裏側と正しい選び方を解説『【新版】サプリメントの正体』
体の不調はあるけれど病院に行くほどでもない気がする……。そんな時に、サプリメントを飲んでいる、もしくは飲もうか検討したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
サプリメントについての情報量は飛躍的に増えています。しかし、期待した効果を得られずがっかりする方がいたり、最近ではサプリメントを飲んでいた方が命を落とすという悲しい事件も起こりました。
『【新版】サプリメントの正体』は、良いサプリメントの選び方や、ダメなサプリメントのふるい落とし方など、ぜひみなさんに知っておいてほしい情報が満載です。今回はその一部をご紹介します。
そのサプリメントは、飲んでも大丈夫?
現在、多くの方が気軽にサプリメントを飲んでいます。しかし、現在売られているサプリメントは、良いものもある一方で、問題のある商品もきわめて多いというのが現状です。
東京都が行った「令和5年度健康食品試買調査(令和6年3月26日公表)」によれば、健康食品売り場などで購入した製品では44品目中26品目に、またインターネット通信販売で購入した製品では81品目中79品目に、不適正な表示・広告が見られたそうです。
また、サプリメントの宣伝広告には往々にしてオーバートーク、派手なうたい文句が見受けられます。
「末期ガンでもあきらめないで!」
「3カ月でラクラク20kgやせた!」
「ついに見つかった、南米の秘薬があなたの人生を救う!」
なぜこのような状況が生まれているのでしょうか。それは、サプリメントは医薬品と違い、「食品」の一種であるため、科学的根拠(エビデンス)に乏しいからです。そのため、このような大げさなうたい文句や体験談でアピールする宣伝が目につくのです。
誠実なメーカーは「ここ」でわかる!
では、良いサプリメントを選ぶためには、どのように商品を探したらよいのでしょうか。それは、先程のような薄っぺらいPRを「していない」「言っていない」メーカーを探すことが大切です。
信頼できるサプリメント・メーカーが発信する情報は、以下のようなものが主になります。
これらは地味ですが、いずれもサプリメントを摂取しようと考える方にとって重要な情報です。ポイントは 「売るためのPR」ではなく「サプリメントを正しく選び、使ってもらうための情報」が発信されているのかどうかです。
また夏場は、サプリメントのメーカーや販売会社の姿勢を確認できる絶好のタイミングです。夏場に常温便を使うと、輸送の途中でサプリメントが高温にさらされ、品質や性能が低下する可能性が高まります。サプリメントを飲む人の立場に立てば、クール便で送るのが当然の判断です。
こうした観点を持てば、良いサプリメントを見つけ、健康に役立てることができるはずです。
サプリメントの正体を知り、付き合い方を考えよう
その他にも本書では、最初に飲むべきサプリメントや、体のお悩み・症状別の栄養素の摂り方や、身体の仕組みと栄養素の働きの基礎など、幅広く体系的に学ぶことができます。
ぜひこの機会に、サプリメントの観点から、ご自身の健康状態を振り返るきっかけとして本書をご活用していただけたらと思います。