【トヨヒル紹介②】苗の植え替えから搬入まで【春夏秋冬いつでも旬のブルーベリー】
農場長の梶井です!
ご家庭でブルーベリーの苗を購入し、栽培を始めようしている方
大規模にブルーベリー栽培を始めたいと思っている方
イメージ掴みとして参考になればと、苗の購入から栽培スタートまでの流れを纏めていこうと思います。
2021年2月、二年生の苗が到着しました。
トヨヒルでは6000本のブルーベリーを育てていますが、一度に6000本を入荷すると管理に支障がでるため、300本単位で毎週送ってもらうよう調整です。
(↑到着直後のブルーベリー)
苗の水やりも手潅水だったのでまずは枯らさない事が第一目標でした。
次に植え替えです。
トヨヒルでは30.5cmの17Lのポットを使用しております。培土は酸度未調整のピートモスと鹿沼土です。ブルーベリーの基本的な組み合わせです。
比率は2:1ほどになるように調整しました。
ピートモスは水に戻す必要があり、以下の写真のようにプールを作りとにかく混ぜ込んではポットに流し込む重労働でした。。。
(↑ピートモスと鹿沼土を混ぜ、ポットへ土を入れるスタッフ)
アクアフォームという粒状の人工培土もあるので養液栽培であれば問題ないと思います!
ちなみに植え替えの時期は春前くらいがオススメです。根が動く春先には既に植え替え終わっているのが理想ですね。春先に突入した元気の良い苗は育苗ポッド内で根が巻いてしまい、水を吸えなくなることから枯れる要因となってしまいます。
そこで熊手で根をほぐすのも有用です。迷宮入りしている根の行き先を掻いてサポートしてあげるイメージですね。引っ掻きすぎて根を切り落とさないよう注意です。
(↑根ほぐし中の一コマ)
さて6000鉢もの苗をポットに入れ替え、ハウスも完成したところでついに搬入です。搬入日は日本ガスコム本社から約40人の応援を依頼し、私は事前のマニュアル作成、当日は指示に奮闘しました。
苗場からハウスまでは距離があるのでトラックを用いましたが、近隣住民への迷惑とならないよう、トラックの進行を一方通行とし、輪になるよう経路設定をしました。これにより移動距離は伸びましたが、混乱やすれ違いのトラブルもなく正解でした。
またハウス内への搬入も基本一方通行としました。イチゴの高設ベンチ栽培のようなハウス構造をしていますが、通路内での譲り合いによるロスを削減。品種ごとに設置場所を指示し設置先で衝突がないよう神経を使います。
これにより搬入組は搬入のみに意識を持っていけるため効率は非常によく行えました。
トラックからハウス、台車への載せ替え。
土の跳ね返りを雑巾で拭いてもらいました。
(搬入場所を指示する私)
事前に勝算を高めるために準備を万全にするのだ。と孫子も言っております。ブルーベリーの味一つ取っても昨日今日の環境が影響しているのではなく、二か月前の環境が左右しております。後手にならず、常に万全な準備をし続ける事が大事ですね。