見出し画像

私の名前

2024/10/05

私の下の名前は「真由」といいます。
なんの変哲もないので、小さい頃はあんまり好きじゃありませんでした。
どういう気持ちがこめられて付けられたのか名前を見ただけでは
私には想像ができなかったので
私の名前は適当に付けられたのだと思っていました。

しかし、小学校中学年の頃に
「自分の名前の由来を調べよう」
という課題が出た時、本当に書くことないんじゃないかと思って
いつもの課題も嫌だけど、より一層嫌な思いをしました。

私の文章は一行で終わる予定でした。
「私の名前にはなんの意味もありません」
一回、本当にこうして書いて先生に提出しようとしましたが、
「一回帰ってお母さんに聞いてみようか笑」
と言われ
「どうせなんもないんだけどなあ」
と思いながら、一旦家に持ち帰ることにしました。

「お母ちゃん、まゆの名前は誰が付けたの?」
「お父ちゃんが付けたんや、お父ちゃんの好きな鶴田真由って女優さんの名前を女の子につけたかったんだと」
「へえ、でもそれだけでしょ?」
「いやでも、漢字は違う案もあったんや」
ほう。かわされたけど、聞いたことない
「お前は、大雪の日に生まれたから『舞』『雪』でまゆにしようってお母ちゃんが提案したんや」
え、めっちゃいい。なんでそれにしてくれなかったんだ。
めっちゃかっこいいじゃないか
「なんで、それにしなかったの!!!!!」
「お父ちゃんが、「雪なんてそんな消えるような名前付けたらあかん!」ってやめさせたんや」
ええええええええええ、つまんない

「他に案なかったの?」
「サリーちゃん」
「…………………え?」
「サリー」
「真由で…よかったです。」

これからも、「真由」でいます。