困難事例の対応と事例検討を考えてみましょう!”
困難事例とは(包括支援センターから居宅ケアマネージャーへのヒアリング結果)
*サービス拒否・世帯内の重層的課題・権利擁護の課題(認知症、虐待など)・経済的課題・クライエントや家族の精神疾患・家族や介護者の気質(躁うつ性気質・ヒステリー性等)・性質への対応が困難または支援者側のストレス等
⇒ 支援するのが難しい、または難しそうと感じている事例を指します。
🔶支援困難な要因は
情報を確認しながら行う「ひも解き作業」が複雑さから困難と感じるようです。多くの場合は、正確な情報や知識の不足・支援者の感じ方・対応の仕方への課題、知識不足からくる利用者理解の不足・上司などに相談せずに一人で行き詰ることもあります。
☑️親切心や自己満足で自ら動き過ぎていないか?
☑️キーパーソンは誰?
☑️サービス事業所や家族からの情報を活かせているか
☑️「ひっかかり」を感じた時に周囲のに相談できているか
●自分自身を取り巻く環境の整備も必要です
☑️一人ケアマネが陥りやすいパターン・・・「自己流」
⇒<対応策> 他のケアマネージャーとつながること
☑️世話好きケアマネが陥りやすいパターン・・「利用者依存」
⇒<対応策> 離れてみることで見えることも多い
☑️面接技術の不足するケアマネが陥りやすいパターン・・・「アセスメント不足」
⇒<対応策> 面接技術向上のためトレーニングが必要 他のケアマネにまなぶこと
🔶事例検討を行う際、実際どのようなPointを考えながら進めますか?
● Point1.質問の根拠を述べてから、質問する
つまり、なぜその情報が必要なのかを明確にしたうえで質問してみる。
事例提供者は、質問をうけることによって、自分が現在もっている情報が整理され、必要な情報を再確認できるメリットがある。
● Point2.ジェノグラム、エコマップ、ICFなどの手法で、可視化して全体を理解する。
活用の仕方や書き方に慣れていくことがスキルになるのでトレーニングしましょう
▪️マップ・・・虫の目ではなく「鳥の目」で俯瞰してみる
▪️ICF・・・全体構造とその関連性の理解
Point3.支援者は利用者本人の立場になってみる
事例検討の際に、「逐語録」を用いて、実際の面接のやり取りを再現することにより、本人の思いを感じてみる。
これまでの人生で、何に生きがいやこだわりを持っている方ですか?
失語症である本人になりきってみると、どんな感情が湧き出てきますか?
Point4.質問者は、批判厳禁、また、時期尚早の助言は慎む
あくまでも事例提供者がもつ「モヤモヤ感」の霧を晴らすために使う
事例の見方や今後向かうべき方向性についてのヒントを得られるように
自らの言葉で「気づき」が得られるように、質問者は「導く人」である
Point5. 自分以外の参加メンバーの、自分にはない視点を感じる
参加者はケアマネジャーとしての自分の視野にない視点や、自分自身の気づきを得ることができる。
事例提供者はメモを取ってみる。また、他者のもつ視点について、よくわからないことは聞いてみる。
■ 事例検討のほかに・・・援助職者のプロになるにはスーパービジョンを受けることも必要です。
■ ケースカンファレンス等では腑に落ちなかった場合、個別のスーパービジョンを継続的に受ける。実践の詳細な振り返りができ、自己覚知を含めた「気づき」を得ることができます。
●支援困難な事例のケースカンファレンスをすることも有効な方法の一つですね!”
参考文献: 渡部律子 「基礎から学ぶ気づきの事例検討会 ~スーパーバイザーがいなくても実践力は高められる~」中央法規出版 2007年
岩間伸之 「支援困難事例へのアプローチ」メディカルレビュー社 2008年
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