高岡市長選挙 印象操作しようとする人々 前編
中立を装い、特定の陣営支持へ誘導するような卑怯な真似はしたくないので最初に述べておくが、小生は今回の高岡市長選挙では米谷氏を支持することに決めた。理由はまた書きたい。今回の記事では、他陣営を応援する人々の手法への批判を行なう。米谷支持者のいうことには興味がない、という方は回れ右して帰るがよろしい。甘言に惑わされたまま、「閉ざされた言語空間」におればよい。どんな意見であろうと聞いてみよう、という市民の方は、ぜひとも老いの繰り言にお付き合いいただきたい。
今回の高岡市長選に際しては、言語を絶するようなデマが飛び交っている。標的はもっぱら米谷氏。クチコミでもネット上でも、ほぼ一方的に狙われている。
怖くなったのか、あるいは目的を達したからなのか、以前の記事で批判した、確認できる限りでは一番はじめに根拠のない米谷氏の架空の犯罪歴をツイートしていたアカウントは消滅してしまった。その行方を心配する角田支持者がいるのだから驚きである。
前にも言ったが、ありもしないデマを拡散することは共犯関係であり、処罰の対象ともなりうる。自分の頭で考えずに、自らの支持する政治家の利益になると思いせっせと拡散していた者たちは自らの不明を恥じるべきだ。
さて、デマが飛び交う、健全な選挙とは程遠い高岡市長選である。口コミは録音でもしない限り客観的に記述することもできないが、ネット上の声は引用することで分析できる。
それらのネット上の言論で目立つのが、根拠のない印象操作である。
このブログの5月31日投稿記事を読んでほしい。これは自民党高岡市連の取り決めを後出しジャンケンで破り、角田氏を推すために新会派を結成した市議の記事である。
なんともイヤラシイことばが満載である。
何故私が、角田ゆうき君を押すのか。是非とも他の2候補予定者との比較をSNS等のネットだけでなく実際に生の声を聞いていただきたいと思います。本当であれば3人が揃う場所をもっと提供できればいいのですが、このコロナ禍でなかなか集会を開くこともできません。比較されることを嫌う方もおられるようですが・・・。
上の引用の最後の一文。「比較されることを嫌う方もおられる」などといっている。一体、何のことかわからない憶測である。しかし、現職の市議会議員で、かつ角田陣営中枢にいる人物がいうのであるから、何やら裏の事情を吐露しているように見える。しかし、根拠は一切ない。比較を嫌がる候補者がいる、という根拠不明の仄めかしであり、ほかの陣営の候補者が一方的に悪い印象を受けるような書き方である。
これに対応すると思われる事例が、以前の記事でも取り上げたユーチューバーによる角田氏と出町氏の取材である。
六月初旬に公開されているから、取材依頼や撮影はもっと早くから行われていたと考えられる。
米谷氏サイドがこのユーチューバーの対談企画に応じなかった理由は定かではない。スケジュールの都合かもしれないし、戦略的なものかもしれない。あるいは、そもそも依頼がいっていない可能性すらある。
さて、先の市議のブログに戻る。当然この市議も陣営の一人としてこのユーチューブ企画を知っていたはずであり、米谷サイドが応じなかったことも早い段階から知っていたはずだ。5月末日に書かれたこのブログでの仄めかしは、米谷氏不在の動画が公開されることを見越しての印象操作ではないか。
米谷氏が比較されることを嫌がっているのならば、他の取材やアンケートにも応じないはずだ。しかし、ユーチューブを見ると、JCの三者の政見放送にも応じているし、各種団体のアンケート類にも寄稿している。現職の市議が、根拠も示さずに敵対する陣営に欠点があるかのようにほのめかし、印象操作をするとは驚きである。
ブログはまだ続く。
後援会活動が激しくなればなるほど、本来選択の要となる政策や人物像からかけ離れてくるのは過去の激しい選挙からも学んではいるのですが、それも致し方ないのか。後、1か月あまりですが支援の輪が広がるよう恫喝や圧力、誹謗中傷にも負けることなく最後までしっかりと訴えかけていきたいと思います。
今度は角田陣営が、恫喝や圧力、誹謗中傷の被害を受けているかのように表現している。いったい何を言っているのか。誹謗中傷に苦しんでいるのは米谷陣営であり、その急先鋒が角田支持者達ではないか。
恫喝や圧力とは穏当ではない。もしそのようなものがあるならば、早く証拠を公開すればよろしい。そうした犯罪まがいの行動をしている陣営があるならば、証拠を突き出せば瞬く間に世論は味方につくだろう。なぜ出さないのか?実在しないからではないのか?
恫喝。圧力。
普段は聞き慣れないオドロオドロシイ言葉であるが、今回の選挙ではよく見かける。
上に引用したツイートはすべて反米谷のアカウントであり、いくつかは角田支持を明確にしている。
圧力などというが、誰の圧力なのか。
「しがらみ」やら「闇」やらという実態の掴めない悪を作り出し、そこから圧力があるとする。
根拠も証拠も実例もない。
ただ、そこにあるのは、高岡がふるわないのは甘い汁を吸っている特権階級がいるからだ、利権との戦いだ、米谷はその既得権益の傀儡だ、と言ったような、図式化されたわかりやすい架空の物語である。
これらが角田支持者が自然発生的に取り憑かれるようになった誇大妄想なのか、あるいは市民達を騙すために特定の集団が作り上げたお手軽洗脳キーワードなのか、その辺りは不明であるが、角田支持の急拵えアカウントの多くが判で押したように「圧力」やら、米谷氏は「操り人形」やらなどと言いふらしているその陰謀史観の浸透具合には不気味さを感じる。
角田支持者の印象操作は他にもある。
この人物は、所有地に角田陣営の二連旗を立てるほどの角田シンパであるが、この6月9日の記事では、情勢を見て角田と出町の一騎討ちか、などと書いている。
しかし、この段階では世論調査などもなく、米谷氏を除いた二人の一騎うちなどとはどこをどういじくり回しても考えつかないとんでもない情勢判断である。
なぜこのようなことを書いているのか?
この人物の最新のツイートを見てみたい。報道で角田氏が若干リードしていることを伝える新聞記事について、この人物は以下のように投稿した。
緑優勢かと思っていた、という。
何を言っているのかわけがわからない。当初の発言とは大違いである。
ここで考えられるのは、この人物が早い段階から米谷氏の勢いを削ぐべく、あえてありもしない出町・角田決戦説を唱えていた、という可能性である。
他の投稿でも、この人物は角田陣営のプロパガンダをそのまま垂れ流している。
高岡の主役が一部の権力者か、市民か。どう考えたらそのようにこの選挙を位置つけられるのか。わかりやすい勧善懲悪の物語に入り込んでしまうと、抜け出せなくなるのか。自分たちが「権力者」の側にいた(いる)ことや、味方に加わった市議らに各種の不正疑惑があることには健忘症になっているのだからお笑い種である。
また、現市長が蒔いた種を前進させるのか、などと言っていたというが、その現市長が米谷氏を支持していることも忘れさってしまっているのだろうか。
(後編へ続く)